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パソコン関係の雑記。ソフトからハードまでまんべんなく。
2001年が最盛期で、「テキストだけで90KB」もザラ。
一時期おとなしくなったけど、管理のCGI化によって息を吹き返し中。
2004.10.10.Sun
PCそのものを趣味とする人とかPCで仕事をしてる人とか、日常でのPC侵食率が高い人はほとんど導入しているであろうPCデスク。やはり専用設計だけあって使いやすさは群を抜き、学習机や食卓テーブルで代用してる人の気持ちがわからなくなる代物だ。
俺は座卓タイプのPCデスクを愛用している。どうも椅子の苦手な人間で、というか同じ姿勢を30分維持すると屁が止まらなくなる体質なので、姿勢変更のバリエーションが多い座卓タイプがお気に入りだ。それに、彼女様や友人と一緒にネットサーフィンしたりする機会が多く、椅子タイプは勝手が悪い。
というわけで、6日に注文していた新PC机が届き、早速基地の再建造を行う次第である。退院して4日、抜糸も終わってない大怪我人のやることではないかもしれないが、できるだけ筋肉を動かせとお医者様から指示を受けているのだ。よって可決。
今使ってるPCデスク(左)は結構な贅沢品なのだけど、キーボードテーブルが幅65cmと狭くて、どうにも使いにくい。俺の使うキーボードは幅49cmとやたらでかいので、マウスの入る隙間がたった16cmしかないのだ。
しかもテーブルのスライド量がかなり少なく、奥行きも21cmと微妙に足りない。この辺なにを考えて設計したのか疑問に思うが、まぁ強度的な問題だろうけど、自分で加工してスライド量を増やしたりしている。(下図)
しかし、右側に引き出しが付いてる以上、幅だけは構造的にどうしようもない。
新しく買ったPCデスク(右)は引き出しがない分、テーブルが広々87cm。マウススペースもたっぷり37cm。スライド量も充分で、27cmある。ついでに天板もフルサイズ。それでいて実売価格12000円と、結構安い。
これならさぞかし快適なコンピウ天狗ライフを送れるに違いない。
改装前。今あるPC机の位置に新しいのを置き、古いのを奥側へ並べる。
幅的に足りないので、雪子の右にある白いトーン箱やら奥にある黒いテレビ台は撤去の方向。
まず机のものを退避。2つのCRT(RDF22XとRDF17X)は合わせて52kgという重量。抜糸も終わってない脚でこいつらを運搬するのは骨の折れる仕事だった。
続いて机を移動すると、後ろにはカオス回路が。(※非線形回路の方でなく、単純に混乱という意味だが)
PCの裏はさらにひどくて、いったん外すと元通りに接続するのは大変な作業であり、ついでに綺麗にまとめようというのも今回の目的のひとつである。
新机の組み立て開始。工具まで付いてくるのは親切だと思うが、マグネット付きドライバーは過親切ではなかろうか。仕事的に上級ドライバーを所有してる身としては、「いらないけど捨てるには忍びない」という迷惑な存在だ。
机の裏はもう見るだけで気が遠くなる状態。本当にまとまるのかコレ?
裏側の配線開始。USBなどの通信系をまとめる。
これまた仕事的にインシュロック(タイラップとも呼ばれる結束バンド)は腐るほどあるので、贅沢に使っちゃったりする。
電源系はノイズ干渉を少しでも抑えるために、反対側へまとめる。
周辺機器の多さがコンセントの数に直結する。
PCへ接続する部分はバラけないよう系統ごとにまとめる。
USBはハブを用いて直接続を2本にすることで手間を減量化。
→接続したところ(ディスプレイ・キーボード・マウス・電源を除く)
机の配置が完成。あとはディスプレイを配置するだけ…のはずが、スイッチングハブの存在をすっかり忘れていたことが発覚。
一応の完成。プリンタ周りのレイアウトがいつの間にか変わってたりする。
机の左脚に据えつけられた白いカードリーダーが便利仕様(のつもり)。
プリンタで隠れてるけど、旧机の天板、PS2の左側にスイッチングハブが鎮座。アクセスランプが見やすい位置にないと、なにかと不便なんである。
ディスプレイの裏は窓なので、外からコンセントなどにアクセス可能。実は密かに超便利。かなり空き巣に見られがちだが。
完成してから6時間後の様子。脚の痛みがひどく、旧机の周りはまた今度にしよう…と思った瞬間に物置化。
…と、こんな調子で基地の再建造をしたわけだが、この新机は新PCのために用意したものであり、今のところは仮設扱いだったりする。
これは使いやすそうだと思って購入したものの、キーボードテーブルが旧机より9cmも高かったのは思わぬ誤算。地べたに座るとキーボードが高すぎ、使えたものではない。身長192cmの俺でさえ使えないのだから、150cmの彼女様なんかは机にしがみついてるようにも見える。
おそらく座椅子を前提にした設計なのだろうけど、それでもこれは高すぎまいか。あまりにも高いので改造した。(→2005.3.20)
2004.10.12.Tue
9.12にセットアップした深雪の仮運用が終了したので、再セットアップ。いよいよ本番だ。
セットアップ内容は、深雪をファイルサーバーに、紗菜をWebサーバーに仕立て上げること。
最初は紗菜から。マスターに13GB、スレーブに20GBを入れることにした。
13GBをセット。これは深雪の初期装備品。
紗菜にはシャドウベイがないので、5インチベイに歯磨き粉の空き箱を詰めてスペーサーにしている。これがあまりにもぴったりすぎて変換ステーを買う気がしない代物。
歯磨き粉箱に開けてある穴は熱がこもらないようにするための気休め。
斜めから見た図。下が20GBで、小春の初期装備品。FDDを外して強引に突っこんである。
ネジで固定できないのが難だが、これまたどんぴしゃなパブロンS。
セットアップ準備完了。行き場を追われてうなだれるFDDがかわいらしい。
下はセットアップ待ちの深雪。
紗菜はWin95時代のマシンであるせいか、Win2000が素直に入らない。(WINNT.exe が落ちる)
なので、一度Win98をセットアップして、それを踏み台にしてWin2000をセットアップしないといけない。(WINNT32.exe ならOK)
で、踏み台用のパーティションを作り、Win98をセットアップ。それからWin2000を入れるわけだが、そこで事件は起きた。セットアップが途中で止まってしまい、再起動しても "Operating System Not Found" なのである。
セカンダリの20GBを外して13GBだけにし、ブートフロッピーでFDISKを起動してみると、はいお見事。HDがクラッシュしてます。
まぁこのHDは深雪の初期装備品であり5年ものだったので、いつクラッシュしても不思議ではなかったのだけど。稼動開始前に飛んだだけ不幸中の幸いと思ってあきらめるしかない。
仕方なく20GBだけで運用することにし、最初からセットアップやり直し。涙が出てきそうだ。
続いて深雪のセットアップ。試験運用で安定稼動していたので、Win2000とWinMeのデュアルブートを継続。
深雪はファイルサーバー任務に就くということで、120GBを新調。ファイルサーバーはHD容量がすべてである。
あと1000円出せば160GBになることを考えると、かなり悔しい買い物だ。
でもチップセットが440BXである限り、どう頑張ってもビッグドライブ問題をクリアできない。(せめて8xxシリーズならIAAでどうにかなるんだが)
雪子にXPを入れて以来、ほとんど見る機会のなくなったMeのセットアップ画面。なにもかもが懐かしい。
雪子は装備が重くなりすぎてMeでは耐えられなかったが、最低限の装備しか積まない深雪なら楽勝。
13GBの犠牲を乗り越えてセットアップ完了。
紗菜のWin98はあくまでも踏み台なので、Win2000を入れ終わったら削除。
深雪には小春に入れてたDVD-RAMドライブも移したので、これからは深雪が焼きマシンとなる。
OSのセットアップが終わったところで、続いてサーバーのセットアップ。まぁいつものようにApacheを入れたりAnHTTPdを入れたりActivePerlを入れたり。紗菜はWebサーバーなのでFTPデーモンも入れておく。
共有はこんな感じに。
Y:\Web
がオリジナルデータを収容。siteCTSも含まれる。
Z:\Web\virtual
はユーザーエリア。友人とかのファイル交換とかに使用するので、紗菜の方がオリジナルになる。
この2つはWeb関係のメインフォルダとなるので、V:\
と W:\
に専用のネットワークドライブを用意。(赤と青の矢印)
そしてバックアップツールで Y:\Web
と Z:\Web
をミラーリング。
雪子・小春(クライアント機)と深雪・紗菜(ホスト機)は一方通行のアクセス。雪子・小春からは自由にアクセスできるが、逆は不可。ミラーリングも雪子の仲介で行われる。
なにげに便利なのはBドライブで、深雪にメディアを突っこんでここにファイルを落とせば、そのままパケットライトできる。
ちなみにAドライブがないのは諸事情でフロッピーを無効にしているため。
そうして、いよいよ自宅サーバーが本格運用開始される運びとなり、紗菜は24時間無休で仕事する過酷な任務を始めるのであった。
まぁsiteCTSはレンタルサーバーでの運営なので基本的には暇なんだけど、24時間起動を利用してファイルサーバーも兼任。なぜなら深雪はサーバーのくせに24時間起動じゃないからだ。ブラウザのホームページにはローカルファイルを使っているので、深雪が起動してないとホームページが表示できないなんてのは困るし、同じくメモ用のテキストファイルはいつでも開けるようにしないといけない。
別に開くのが雪子だけなら雪子に入れておけばいいけど、小春も使うのである。紗菜に入れておけばいちいち同期しなくてすむし、便利なのだ。
Pentium2 / 266MHz / 256MB。AGPもなければACPIもない。そんな化石級のマシンを現役でバリバリ動かしているのは、ハイスペック一辺倒のPC業界に対する一種の反発なのかもしれない。
5台のPCがありながら、一番速いのはPentium3 / 1000MHzを積んだ小春という、我が家のPC環境。面白いとは思わないか? 思わない? うん、俺もそう思う。早くギガヘルツ世代のPCが欲しい。(Pen3はギガヘルツ世代と認めてないので、俺は「1000MHz」と表記している)
あたり前だが、別に反発で使ってるわけじゃなく、「そこにあるから」であり「せっかく譲り受けたんだから」であり「暇なWebサーバーには充分なスペックだから」である。
2004.10.14.Thu
入院中に抜け出して買ったヘッドフォンが、あまりにも役に立たない。すぐ耳が痛くなるのだ。唯一のメリットである折り畳み機能も、室内専用で使われてはなんの意味もない。
そこで、新しいのを買った。Pioneer SE-M280。
こいつのなにが素晴らしいかっつと、実売価格2000円にしてフリーアジャストヘッドバンドを採用してることだ。正直、これの有無がヘッドフォン自体の価値を左右すると思う。それくらいフィット感に雲泥の差がある。
おまけにこれは大型のハウジングで耳をすっぽり覆ってくれるから、耳たぶが紫色になることもない。12時間連続装備も余裕で、はっきり言って開放型よりも楽だ。
音はやっぱり値段相応だと思うけど、音楽依存症・ボロアパートで大きな音を出せない・貧乏の3拍子揃った俺には、もう理想的なヘッドフォンである。見つけ次第即購入であった。
思えば、昔はサウンドボードがデジタル出力のみで普通のヘッドフォンが使えず、PCで爆音ミュージックができなかった。だから仕方なくサターンやプレステで再生していたこともあった。
この状況はSound Blaster Live! Digital Audio 2の購入で解消され、さらに5.1chシステムの導入により、今ではかなり満足できる構成になっている。
Digital Audio 2。PCIスロットを2つ占有し、アナログ・デジタル・オプティカルまでなんでもござれの贅沢品。
中古で3500円で売ってたのを速攻ゲット。購入日は2004年1月17日(その日の記事はない)。
5.1chユニット・ヘッドフォン・スピーカー。これとは別に専用の5.1chヘッドフォン×2がある。
アナログとデジタルの出力切り替えはWindows上からできる。
DigitalAudio2に付属するソフト、サラウンドミキサー。
スピーカー構成で5.1chを選び、「デジタルアウトのみ」をチェックするとデジタルスピーカーに、外すとヘッドフォンへ音が流れる。
下部では音量とか低音とかを設定できる。
詳細設定では、音の重心(?)を設定可能。(無論5.1chのみ)
EAXでは様々な音響効果を設定できる。こういう嘘サラウンドが大好きな俺。
お気に入りはConcert Hallで、コンサートホールにいるような音響になる。(でもこれでテレビや映画を流すと酔う)
また、「カスタム」を選べば音響効果を自作することも可能。
これのおかげでスピーカー/ヘッドフォンをキー一発で切り替えできて大変に便利。いくらSE-M280が12時間装着OKといっても、爆音サウンドを長時間聴いてると耳たぶより先に脳が紫色になるので、そういう時はスピーカーに切り替えて静かにクラシックとか流してリラックス。なにごともメリハリが大事。
まぁDAWとか構築してる真性の音キチにしてみればこんなのお笑いだろうが、俺は音に関してはズブの素人なので全然Ok無問題。40万円のスピーカーを全開にして聴けるなら考えるけど。(もう少し市場が安定したらワイヤレスヘッドフォンが欲しいなぁ)
2004.10.17.Sun
実は、前々から我慢ならないことがある。雪子の騒音だ。9.16にケースファンを2個増設したけど、そんなの差に感じないくらい雪子はうるさい。その音量は間違いなくPen4級であり、しかし雪子はGHzにも満たないPen3である。
騒音源の最たる部分はグラフィックボードで、こいつのファンが爆音なのだ。
今まで「性能の代償」としてずっと我慢してきたが、どうやらケースファンの増設で堪忍袋が裂けてしまったらしい。そもそも、当時はコストパフォーマンスに優れたチップとして大氾濫したTi4200も、今となってはロースペックもいいとこだ。
というわけで、買い替えも覚悟の大改造を施すことにした。
名づけて「Ti4200ファンレス化計画」。(まんまやん)
…とはいえ、いくらTi4200がさほど発熱に厳しくないとはいえ、それなりの性能を持ったGPUであり、安直にファンを外しただけではダメに決まってる。
要するに我慢できるレベルまで騒音を下げればいいわけで、なにか代替となる冷却手段を考えればいい。
というわけでAkasa PCシステムクーラー。
「たしかPCIんとこに付けられる馬鹿ファンがあったような」という記憶のみでDOS/Vパラダイスに行ったところ、本当にあった。参ったね。(後で調べたところ、これ以外にも色々出てるようだ)
基本的には馬鹿アイテムのような気がするが、しかしこれはPCIスロットからケース外へ排気するので、ケース内の空気をかき回すだけの普通ファンとは違いそうな気がしないか。シロッコファン採用で、ノイズも24db+と充分に合格レベル。
ただ、風量という点で優れていても、パーツを効率良く冷やせるか(空気の流れがパーツに満遍なく当たるか)は疑問が残る。本来の用途はPCケース内の強制排気であり、間違ってもグラボの冷却用ではない。
とりあえず付けてみた。
→後ろから
とりあえず熱の様子を見ながら、この構成で試運転してみる。飛んだら飛んだでその時だ。あんな爆音ファンのままで使うくらいなら新しいのを買うわい。
明日に続く。
2004.10.18.Mon
で、試運転してみたわけだが、ちょっと運転しただけでチップがやたら熱い。
これはまずかろうと思って、ヒートシンクを付けることにする。
ヒートシンクの背が20mmのやつもあって表面積が大きい分だけ冷却効果も期待できるが、なんかチップとPCIファンの隙間が20mmもなかったような気がして10mmのやつを購入。924円。
結果として、気のせいではなかった。危なかった。
熱伝導両面シール。これ1枚で400円くらいする代物。失敗は許されない。
チップの四隅に穴が開いており、これにちょうど良さそうな静音ファンもあった。(少なくともピッチは合っていた)
でもコンデンサに当たりそうな感じがしたのでやめた。臆病者め。
熱伝導両面シールにヒートシンクを接着。失敗は許されない。
なお、これは剥離紙をまだはがしてなく、シールは実際には透明。
固定部分がPCIスロットの金具部分だけでプラプラするので、振動防止のために電線固定用のフックを裏に貼り、隣に挿さってるUSB2.0ボードの基板に固定する。
完成。もうちょっとファンの全長が長ければ、ちょうどヒートシンクの正面に吸気口がきて良い感じだったんだけど。
とりあえずこれで数時間アイドルしてみても、なんの問題もなかった。徐々に負荷を上げてみても、やはりなんともなかった。作戦は大成功のようだ。
だが、PCIファンから出てくる排気がやけに温かい。40℃は余裕で超えてそう。これないとグラフィックボード飛ぶねたぶん。
そりゃまぁ、でっかいヒートシンク+高速ファン → 冗談みたいなミニヒートシンク+ふざけたPCIファンにしたんだから、いつ飛んでも全然不思議でない。少しでも長生きするよう祈ろうではないか。
2004.10.21.Thu
爆音グラボが電池の切れた糞餓鬼のようにおとなしくなったところで、まだまだ静かとは言いがたい。いや、表立った爆音がなくなったせいで、存在が明らかになった。あまりにもうるさすぎたグラボのせいで、すっかり忘れていた。
こいつはそもそもCPUファンが爆音だったんだ。
というわけでヨドバシで買ってきた。今さらSocket370用のCPUクーラーなんか売ってるのかと思ってたら、普通に売ってた。3540円。
ファンは低速低騒音だけどヒートシンクが(Socket370用としては)巨大で、1400MHz級の発熱に耐えられる設計のようだし、ケースのエアフローも充分にあるし、866MHzなら余裕だろう。
グラボと違ってCPUは飛ばしたくないので品選びも慎重である。
なぜヨドバシなんかで買うかと言えば、どうせ金をかけるなら新マシンにつぎこむべきであり、出費を少しでも抑えたいからである。つまり全額ポイント購入である。だって他のパーツと違って、これは雪子専用だから流用が効かないじゃん?
作業開始前。ヒートシンクのひとつも乗ってないチップセット(815E)を見るたび、時代を感じる今日この頃。
CPUクーラーが汚いが、一応定期的に外して水洗いしてたりする。今回、水洗いの代わりにクーラーを交換しようという次第。
今や懐かしいSocket370。
Socket939を見たことがあれば、このかわいらしさがおわかりいただけるかと思う。
ダイに熱伝導グリスを塗る。できるだけ薄く、できるだけ平らに。
これはカッターナイフ使用だけど、グリスを適量出して山を作り、定規の腹で潰すようにするとうまくいくそうだ。
ヒートスプレッダの付いてるPen4とかは簡単なんだろうなぁ。(大量のグリスを使いそうだけど)
ダイの色がうっすら見えるくらい薄く塗るのが理想的らしく、これはちょっと厚すぎだろうとか思うが、今さらである。
クーラーをセットして完成。真上から乗せ、動かさない。でないと、せっかく綺麗に塗ったグリスが無駄になる。
ヒートシンクがやたらでかいおかげでリテンションバーを引っ掛けにくく、無闇に苦戦してしまった。
それにしても、ヒートシンクがあと2mmでかかったらメモリか電源ファンと干渉してたというくらいギリギリ。危ないなー。
こうして比べてみると、フィンの材質(銅の方が熱伝導効率が高い)・枚数(多いほど表面積が増して放熱効果が上がる)・薄さ(薄いほど枚数を増やせる)、どれをとっても圧倒的。ファンも厚く大きく、静音と風量を両立している。初期装備がいかに貧弱だったかがわかる。
まぁPen4用の静音クーラーに比べたらこれでさえおもちゃ同然なんだけど。
こうして、10.17のグラボ改造と併せて、爆音源をふたつも潰した。さぞかし静かになったはずであるが、どんなもんだろう。早速電源を入れてみる。
………
……
…
この感動を文字でお伝えします。はっきり言ってすごいですコレ。今までの爆音はどこへいってしまったの?
いやー、驚いた。さすがにファンが5つ回ってるので無音同然とまではいかないけど、今までと比べたら無音にさえ感じてしまう。かなり静かなはずのSeagateのHDが一番うるさいパーツになってしまった。
だが、それでも深雪に比べればまだまだうるさい。なにせ音の発生源が静音ファン×2・SeagateのHD×1の3つだけなので、正真正銘の「無音同然」。雪子が体感的に35dbだとしたら、深雪は25db以下。低スペックマシンが唯一優位に立てる部分か。
そして我が家のPCの轟音ランキング。dbは体感。
1.紗菜(Pen2-266MHz / 50db)
2.小春(Pen3-1000MHz / 45db)
3.雪子(Pen3-866MHz / 55db → 35db)
4.三夫(Pen1-150MHz / 30db)
5.深雪(Pen3-450MHz / 25db)
…なんかおかしいと思わないか紗菜タン?
2004.10.26.Tue
2003.3.10に作って以来、多くのバグや使いにくさを感じながらも、1年半もの間しぶとく使っていた「文字列からファイルを開く秀丸マクロ」。(→ソース)
退院してからというもの仕事に出られず、余りさくってる時間を活かしてこいつをリニューアルしようと思ったわけだ。
秀丸のマクロに使われる言語は、お世辞にも使いやすいとは言えない。普通の言語ならあたり前にできることができず、かなり原始的な組み方を強要される。たとえばJavaScriptを例にとると、cookieの処理で
function getCookie(key) {
key += "=";
var cookie = document.cookie + ";";
var start = cookie.indexOf(key);
if (start != -1) {
var end = cookie.indexOf(";", start);
return unescape(cookie.substring(start + key.length, end));
}
return "";
}
なんて方法がよく使われているが、こんなの split
を使えば
function getCookie(key) {
var cookie = document.cookie.split(/; ?/);
for (var i = cookie.length; i--;)
if (cookie.split("=")[0] == key)
return unescape(cookie.split("=")[1]);
return "";
}
だけですむ。そういうもどかしさがあるのだ、秀丸のマクロには。
特に「変数に入ってる中身を加工する」という基本的なことが不自由なので、頭で書いたルーチンを実現するのにやたら手間がかかる。もしくはできない。文字列の置換でさえできないのだ。(一応あるにはあるんだけど、変数でなく編集中のファイルを置換してしまうんだな)
だが、そんな状況を大きく打破する方法があった。田楽DLLである。このDLLをマクロに組みこむと、標準ではできないことができたり、簡単な処理で同じことができてしまうのだ。「組みこむ」と言っても、マクロの先頭に
loaddll hidemarudir + "\\DengakuDLL.dll";
と書くだけだ。それだけでDLLの便利関数が使い放題になるのである。(終了時にDLLの解放(freedll
)を忘れてはいけない)
そしてDLLのマニュアルを見ながら、俺は思った。
「これなら俺のやりたかったことができる」と。
で、かなりいいかげんに作っていた初期型をすべて破棄して、最初から作り直した。その道のりをいちいち書くのは面倒くさいので切り捨てるが、苦労に見合った出来になったように思う。4倍以上に膨らんだソースサイズが暗に物語る。
名前がないとなにかと不便なので「Multi Opener Nepo」なんて名も付けてやった。
そうして出来上がったNepoは、当初の計画よりすごいものになってしまった。
http
・https
・ftp
に対応http:// https:// ftp://
をブラウザで開く。秀丸エクスプローラも使用可能。\\remotePC\
や //remotePC/
といったネットワークパスにも対応。\
でも /
でも混在でも可能。プログラムなどで "C:\\usr\\..."
のようにエスケープされてても認識。../
や ./
などの相対パスも認識。HTMLで重宝。もちろん /
で始まるルートパスも認識。)
か :
で終わってる場合はタグジャンプ。%windir%
などのDOS変数も展開。展開できない時はそのまま。../index.cgi?query=value
などのクエリ文字列も認識。../?query=value
のようにファイル名がなくても認識。/
か \
で終わってる時はファイラを起動。index.html
補完index.html
を補完して開く。<a href="../">
で index.html
を開くことも可能。index.html
補完を実行すると、<a href="../link.html">
で ../index.html
を開けたりもする。 とりあえず思いついたアイデアの中で実現できそうなやつから組みこんでみたが、まだまだたくさんある。あるいは、実際に使ってみて意味のないものは淘汰していかないといけない。(index.html
補完が真っ先に消えることだろう)
ただ、秀丸マクロについてはまだまだ素人であり、ちょっとオーバースキル気味なのが正直なところ。機能の追加に注力するばかりでデバッグも充分でないし、必ずバグがあると断言する。
→Nepo 1.0 ソース(テキスト形式)
index.html
補完はファイル検索機能の追加で消えました。2004.10.29.Fri
新PCが届いた。マウスコンピュータのLm-iシリーズ。約5万円という安値ながらも、ギガヘルツ世代の立派なイマドキPCだ。
…といっても、俺のではない。mAttyのである。代理セットアップを引き受けたので、配送先を俺のとこにした。
新PC。上に乗るのは追加で買ってきたSeagateの200GB。
OSはXPのHomeをおすすめした。
内部。Prescottマシンのくせにフロントにファンを付けられない。パッシブダクトもなく、38℃シャーシどころか「本当にこんなんで大丈夫なの?」と不安にさせる。
シャドウベイの空きがないのもいただけない。
メーカーマシンということでスペックの多くが不明だが、マザーはどうやらMSIのP4MAM-Vのようだ。実売6200円とさすがに安い。でも値段の割にスペックは高い。
以下、PCの概要。左向き矢印は現行PC。
なにせmAttyのPCということで理不尽なトラブルが懸念されるが、手垢もついてない新品マシンに加え、ここは俺んちだ。きっと大丈夫に違いない。
HDを取り付け、XPのCD-ROMを突っこみ、電源を入れる。あとは指示に従ってXP任せでいい。今どきのOSはとても簡単である。
だが。
見たこともないエラーが出てセットアップ中断。
原因はわかっている。
mAttyが隣で見ているからだ。
mAttyに画面を見せないようにすれば、ほら。なにごともなかったようにXPのインストールが終了。
本当に呪われた男である。
さて、俺の任務はここからだ。多岐にわたるセットアップをしなければならない。ページングファイルの設定・テンポラリ専用ドライブの作成・環境変数の変更・関連付けの最適化…などなど。今までのPCもセカンドマシンとして使うので、ネットワークも設定する必要がある。あぁ気が遠い。