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パソコン関係の雑記。ソフトからハードまでまんべんなく。
2001年が最盛期で、「テキストだけで90KB」もザラ。
一時期おとなしくなったけど、管理のCGI化によって息を吹き返し中。
2004.12.13.Mon
11.23に1.03へバージョンアップしたNepoが1.04に。バグも減ってそれなりに熟成されてきたので、少し思い切った改変を実行。これが新たなバグを呼ぶのは必至であり、既存のバグを潰してからでないとワケがわからなくなる。
Nepo1.04本体のソース(テキスト形式)
Nepo1.04環境設定のソース(テキスト形式)
2004.12.16.Thu
今日は祝うべき記念日だ。4年前の今日、初めてのパソコンである雪子が、箱入りで届いた日である。つまり雪子の誕生日であり、「パソコンな俺」の誕生日なのである。こんな日にぼけっとしてるわけにはいかない。
というわけで、また秋葉原へ聖地巡礼を行うことにした。秋葉原にはパソコン・ギャル・家電の3つの顔があるわけだが、俺にとっては最初のひとつのみである。当然である。
実は、この日のために綿密な計画を立てていた。8日の秋葉巡礼もこの日のための下見であり、つまり雪子の後継機を買っちゃおうというのである。金がない時にパソコンを新調しようというのだから、普段はあまり下見とかしない俺でも入念に価格調査を実施し、「あとは買ってくるだけ」にしておかねばならぬのだ。
今回は初めての自作に挑戦である。現在我が家にいる雪子・小春・深雪・紗菜・三夫はすべてメーカーマシンであり、わけのわかんねえ独自仕様はもう勘弁だ。
メーカーマシンには「保証」という絶対的な強さがあるが、自分好みのスペックを選べないという絶対的な弱さもある。BTOも、所詮はメーカーの都合の良いように設定してあるわけで、1グレード上げると+5000円、1グレード下げると-60円とかいう莫迦莫迦しいことを平気で言いやがる。なにより、「HDは流用するからいらない」といった注文をつけられない。そもそも、CPUを換えたくらいで切れるような保証なんかいらない。
現在は年末を控えて軍事予算が乏しいため、とりあえず予算重視で組み、後からスペックアップすることにした。こういうのも自作の強みだな。
計画スペックは以下の通り。
あとはすべて流用ですませ、足りないものは近所のショップで購入。予算は5万円以内。
まぁなにはなくともマザーである。お母さんである。これの選択でPCのスペックが決まるのである。いくら予算重視とはいえ、ここにケチるような愚挙を犯すわけにはいかない。
今から組むならLGAだろうというのは当然だが、そうするとグラボを新調しなければならず、予算オーバー。それにもう1台組む予定があるため、今回は865チップセットで我慢することに。ただしシリアルATAでRAIDを組むつもりなのでICH5Rが必須。そしてオンボードでGbEを搭載していること。
それを満たすIntelのマザーがD865PERLKであり、まず最初にこれから探すわけだが、どういうわけかどこにも売ってない。7時間かけて、すべてのショップを見てまわったくらい歩き尽くしたが、展示品を1枚見ただけであった。もしかしたら人気で品薄なのかもしれない。そこまでは考えてなかった。
その過程で気づいたのだ。秋葉の弱点というやつに。ただ純粋な「品揃え」という点だけで見ると、地元のヨドバシやPCデポにも劣ることを。
その差は明らかに「売り場面積」であり、その他のショップは米粒みたいな店ばかりで、Intelのマザーなど2〜3種類あればマシな方である。個々が乱立しているから、すべての店で同じような品揃えになり、バリエーションがない。おまけに、値段も地元とたいして変わらない。
「秋葉に行けばなんでも揃う」「秋葉は日本で一番安い」みたいな妄想をしてはいけない。秋葉は一般のショップでは絶対に入荷しない馬鹿アイテムや掘り出し物を探しに行くところである。
ともあれ、ないものは仕方ない。別にIntelマザーにこだわってるわけでもないわけで、第2候補であるASUSTeKのP4P800SEを選択。D865PERLKと同等以上の性能をもち、なおかつ安価(12000円)で、人気の高い1枚だ。
CPUはPen4へ換装するつもりである以上、選択の余地なくセレロン。でも半年くらいは使うだろうし、従来のセレロンとの価格差もほとんどないので、PrescottコアのCeleronDに。キャッシュも倍増されて少し速いらしい。
残るはメモリとケースだが、メモリが問題である。次のマシンはLGAで925XでDDR2を予定している以上、今日買うメモリはこのマシン専用で、流用が効かない。デュアルチャネルをやるなら2枚同時に買わないとリスクが大きくなるが、予算が心許ない。でもやっぱり、512MB×1というのは少なかろう。
ケースもピンとくるものがなかなか見つからず、いっそ段ボールで自作してやろうかなどと考え始めていた時だった。
裏の脇道、あらかじめ知ってないと絶対に見つけられないようなビルの地下に、怪しげな中古ショップを見つけた。まだ開店して数日しか経ってないようで、オープンセールみたいなものをやっていた。
そこで見つけちゃったのである。100円で投げ売られているケースを。
しかもこのケース、mAttyんちで見たことがある。っていうか明らかに同じものだ。新品(電源付き)でも3000円という、ローエンドの代表選手。
それでいて、
という俺のケース選択基準において、これをすべて満たしている侮れないケース。さすがに作りは雑だけども。
でもこれは痛みや汚れ、部品欠損はあるものの、修理すれば実用に充分耐えられそうに思えた。
夜はすっかり更け、じきに店もしまってくる頃合い。
そして俺は、この出会いを神の啓示と確信した。痛む脚を引きずりながら一日中歩き回っていた俺を見かねて、パソコンの神様が与えてくださったのだ。
これで浮いた金でメモリを2枚買いなさい。という。
この素晴らしいタイミングを神の啓示と受け止めずにどう解釈すればいいのだ。これが秋葉。地元のヨドバシやPCデポではありえない現象。パソコンの神様が住む街。
そうして、hynixチップの512MBメモリ(相性保険付き)を2枚購入したのであった。あこがれのDDR。あこがれの1GB。あこがれのデュアルチャネル。ついに俺もPC133からPC3200へ。
生のケースを片手に電車に乗るのは少々恥ずかしかったが、これで準備が整った。
明日に続く。
2004.12.17.Fri
昨日の続き。
買ったもの一覧。電源は8日の下見の時に購入。(本当は別の用途に使うつもりだったんだ)
足りないパーツはすべて流用で間に合わせる。
まずはケースの掃除から。中目→細目のコンパウンドで磨き倒した結果、新品のような輝きになった。
100円の値札は勲章であり、はがすような無粋な真似はしない。
バイク時代の塗装経験を活かして、オリジナルカラーリングというのも面白いかもしれない。(メットとか自分で塗ってた)
値段が値段だけに、ためらいのない冒険心が湧き起こる。
フロントベゼルはネジ式。この辺にローエンドの安っぽさが漂う。
後ろのI/Oパネルをマザーに付属のものに交換。今度はこっちの方が安っぽい…。
P4P800SE。IDE RAIDやIEEE1394・付属ソフトなどがついたデラックス版もあったけど、+3000円の価値を感じなかったので廉価版であるSE版を購入。
メモリをぶっ挿す。デュアルチャネルにするなら同じ容量のメモリを同じ色のソケットに。
大概はBIOSが自動認識するだろうので、デュアルチャネルに必要な作業はこれだけ。
CeleronD 320(2.4GHz)。見た目はPen4と同じ。S-specはSL7C4。調べてみたところ、オーバークロック耐性に優れるC1コアではなかった。(4GHzで動いちゃうらしい)
CeleronDとSocket478。初めて実物に触ったけど、意外に小さくて驚いた。(しかしその割に重かった)
雪子のSocket370に比べて、かわいらしさは少ない。(Socket939に比べればまだまだかわいいが)
入れる時はピンが2本欠けてる部分を合わせる。
CPUクーラー。純正は爆音とのことなので、そのうち静音クーラーを入れてやろう。
それにしてもでっかいリテンションだこと。初めてだと固定するのに苦労するであろう。俺はした。
リテンションバーを倒して電源コネクタを挿したら完了。頑張って冷やしておくれ。
CPUとメモリを取りつけたら、マザーをケースに装着…なのだが、スペーサーが欠品してたので新しく買ってきた。700円。ケースの7倍…。
ヘラはCPUに塗るグリス用。今まではカッターでやってたけど、こういう専用道具を持ってた方が便利かなぁ、と。
マザーを仮合わせして位置を確認したら、改めてスペーサーを装着。
I/Oパネルの爪がUSB端子とかに入りこまないよう注意しないといけない。そのまま付けることもできちゃうので、気がつかないと悲惨だ。
電源ユニットを取りつける。2000円の割には静かで評判も良く、間に合わせにはちょうどいいかもしれない。
しかし12Vラインが16Aしかなく、PrescottコアのCPUを動かすには頼りない。そのうち換装しよう。
Pen4から採用されたCPU用の4ピン電源コネクタを初めて挿した、旧世代人間の俺。まぁ挿さるとこにしか挿せないので困ることはないけども。
ケースから伸びるダイオードやスイッチのケーブル。ダイオードの端子には向きがあり、しかも逆挿しができるので注意しないといけない。一応マザーにヒントは書いてあるものの、初めての時はマニュアルがないと絶対無理。
ぶっ挿した。余るピンが出るってのが小難しさに拍車をかけているような気がする。最初のうちに規格でも作って統一しときゃこんなことにはならんかったのにねぇ。
パーツをローテーションする。雪子がファイルサーバーに就くので、深雪はしばらくお休みということに。
新マシンのHDはとりあえず120GB×1で間に合わせ。試運転を終えたらシリアルATAでRAIDを組んでやろう。(そのためにICH5Rを選んだのだし)
グラボとHDだけの最小構成でOSを入れたら、Windowsのサービスパック・パッチ → チップセットINF → DirectX → グラフィックボードのドライバ → 各種ドライバの順に入れていく。これはIntelが強く推奨してるくらい重要事項。
特にチップセットINFは重要。新しいチップセットではWindowsが種類を見分けられず、ドライバのインストールで最適なものを選べないことがある。
新マシンの名称(ネットワーク名)は、数度の変遷を経て「千枝」に決定。マザーが当初の予定通りにいったら「瑠璃子」だったんだが…。
こうして、4年にわたってメインマシンを務めた雪子がついに降板したのであり、俺も今日からめでたくギガヘルツ世代である。多くのパーツが流用なので、初期投資額は37732円のみ。ケチったところはしっかり遅いけど、これから少しずつ速くしていこうと思う次第。手始めはRAIDだな。
2004.12.18.Sat
千枝の就役でメインマシンを退いた雪子であるが、お役御免というわけでもない。まだまだ現役で使うつもりである。部屋の配置がそれを物語る。机に向かって左に千枝、右に雪子。両手に華。
今日は雪子をサブマシン仕様にセットアップした。せっかくの新マシンがただのオーディオ再生機器になってた一日であった。
120GB+80GB+160GBの3連装HDを装備。(160GBはRAIDボードへ接続)
「どう見ても3台積める気がしない」などと言っていたが、積んでしまった。
これに加えてUSB接続で200GBと160GBも備える。
雪子の任務
名目上はファイルサーバーが主任務であるが、実際にはWebサーバーがメインとなる予定である。いくらGbEを導入しているとはいえ、ローカルのスピードと使い勝手にはかなわない。今はまだ千枝も120GB×1で差も少ないが、いずれシリアルATAでストライピングRAIDを組んだら雪子のボトルネックも馬鹿にならないし。
2004.12.20.Mon
たらば(mAttyの新マシン)がグラボを導入したので、うちのと簡単なベンチマーク対決をしてみた。各機の基本的なスペックは以下の通り。
千枝と雪子のグラボは同じもの。注目はたらばのマザーがAGP4xであることだ。これがグラボの性能をどれだけ殺すか計ってみようと思った次第。
CrystalMark09 | 千枝 | たらば | 雪子 | |
---|---|---|---|---|
GDI | 6858 | 4890 | 4367 | |
Text | 2233 | 315 | 2009 | |
Square | 1775 | 2140 | 889 | |
Circle | 1867 | 1753 | 1103 | |
BitBit | 983 | 682 | 366 | |
2D対決第1戦。描画速度。 たらばはフォントスムージングをONにしてるのが大きく影響。 |
||||
D2D | 6881 | 7756 | 3254 | |
Sprite 10 | 295.14FPS (29) | 433.71FPS (43) | 278.83FPS (27) | |
Sprite 100 | 266.09FPS (266) | 384.72FPS (384) | 251.24FPS (251) | |
Sprite 500 | 184.65FPS (923) | 251.94FPS (1259) | 117.37FPS (586) | |
Sprite 1000 | 133.54FPS (1335) | 173.13FPS (1731) | 70.08FPS (700) | |
Sprite 5000 | 41.70FPS (2085) | 43.47FPS (2173) | 16.71FPS (835) | |
Sprite 10000 | 22.43FPS (2243) | 21.66FPS (2166) | 8.55FPS (855) | |
2D対決第2戦。スプライト処理速度。 千枝は星5000個まではたらばに負けてるのに、1万個では勝ってるのが面白い。(2D性能は1万個レベルになってようやくAGPの差が出るのだと思われる) |
||||
OGL | 10273 | 7984 | 4326 | |
Scene 1 | 4110 | 2622 | 2091 | |
Lines (x1000) | (694950) | (388632) | (310305) | |
Scene 2 CPU | (128) | (64) | (64) | |
Scene 2 Score | 6163 | 5362 | 2235 | |
Polygons (x1000) | (391294) | (301687) | (110733) | |
Scene 2 CPU | (256) | (128) | (64) | |
3D対決。 グラボの性能を100%使える千枝に軍配。AGPの速度がどれだけ影響するかわかりやすい結果に。 |
というわけで、端的ではあるが総合点で千枝の勝利という、予想通りの意外な結果が出た。新型の2万円グラボ(FX5700)が、当時の時点で12000円だった旧型(Ti4200)に敗けるとはねー。本来ならあってはいけない結果だが、すべてはAGPのせいであると考えられる。
ただ、俺もmAttyもポリゲーとか全然やらない人であり「そこそこの性能で充分」なので、この結果自体にたいした意味はない。(俺はデュアルディスプレイ対応が必須だけど)
2004.12.22.Wed
いつものようにメルチェすると、「ずわい重体!?」の報せがあった。ずわいとは、11.7にサブマシンに降格したmAttyのPCだ。
メールによると、ネットやってる途中で突然フリーズし、再起動したら15分ほど時間を置いて「ファイルまたはディレクトリ\WINDOWS \System32\dllcasheが壊れており読み取ることができません。CHKDSKユーティリティーを実行してください。」なるメッセージが出現、その後は電源さえ受けつけないという。
とりあえず間違いないのは、OSが吹っ飛んだことである。問題なのはなぜ吹っ飛んだのかということだ。なにかのドライバをインストールした後とかならわかりやすいが、「前触れもなく突然」というのは、たとえウィルス感染だとしても考えにくい。
とりあえず様子を見に行くと、POSTはパスしてNTLDR→OS選択画面までは到達するものの、そこからWin2000を選択すると途中でフリーズする。デュアルブートのWin98SEなら起動するものの、動作が非常に怪しく、すぐフリーズする。
これで原因はほぼ特定できた。HDのクラッシュだ。このHDは2002.10.20に入れた30GBで、少々早いが「そろそろクラッシュしてもおかしくない時期」を迎えている。念のためにディスクをスキャンしてみると、気が遠くなる数の不良セクタ、泡を吹くほどの破損ファイル。これではOSが起動する方がおかしいというものだ。
ただ、幸いなことに損害はシステムパーティション周辺に集中し、データを入れている第3パーティション以降は無事みたいだ。
そして驚いたことに、PCを新調したにも関わらず、未だにデータをこの旧PCに入れっぱなしだという。つまりデータをサルベージできないと致命的損害だ。あれほど「旧PCのデータはバックアップされないから早いとこ移しときなさいよ」と口を酸っぱくして言っておいたのに。ディジタルの儚さを知らない素人様はこれだから困る。
いっそ痛い目を見てもらって今後の糧にしていただくのも一興だが、残念なことに(?)HDはクラッシュの初期段階で、かなりの高確率でデータをサルベージできる。一興にしては失うデータがあまりに大きすぎるし、見捨てるわけにもいかない。
そうして用意周到な俺は外付けHDキットを取り出し、必要なデータのほとんどを無事救出したのであった。
データの救出を終えて一安心していると、プリンタについての相談を受けた。冬コミに出す本の表紙をCGで描いたのだが、プリンタでの出力が汚くてひどくがっかりしている様子。「印刷用紙って高けりゃいいってもんじゃねえのな」と言うので見てみると、たしかに1枚50円にしては濃度もまちまちで横縞もくっきりと出ているし、とても使えたもんじゃない。
しかし、CGの解像度も 350dpi と充分だし、プリンタはEPSON PM-A850で、一応最新機種だ。最近の複合機は性能も馬鹿にできないという。こんなのありえない。
「プリンタの設定がどこか間違ってるんじゃないの?」
その余計な一言が真実を暴き出してしまったのであった。
「…設定?なにそれ?」
彼は小首を傾げて言った。
なんだか我が母君を思い出してしまったのはオフレコだが、とりあえず設定を確認してみる。
印刷品質、ドラフト。
印刷速度、高速。
用紙選択、普通紙。
Webスムージング、ON。
ひらたく言えば、一番汚い設定。
最高品質で印刷してみると、あら綺麗!
俺も驚くほどの写真画質に変貌してしまった。さすが最新機種+1枚50円である。悪いのは用紙でもなくプリンタでもなく、彼自身であったというオチ。
だが、問題はそれだけではなかった。彼は画面とプリントの色の違いが気に食わないと言い、色変わりする分を計算に入れて画面の方の色を直していた。もちろん、カラープロファイルなんて知るわけもないことは容易に想像がつく。
試しにカラープロファイルを AdobeRGB(1998) にして印刷してみると、
ディスプレイ(左)と印刷物(右)をデジカメで撮影。全体的に赤みが増し、画面が引き締まった印象。
これだけ色が変わることに、彼は少なからず衝撃を抱いたようだった。カラープロファイルひとつでこれだけ別の色に変わってしまうのだから、プリンタが画面の色を正確に反映できるように設定するのが正しい方法であるはずだ。画面の方をプリンタに合わせてしまうのは、写真の白が黒に写らないからといってマジックで塗りつぶすようなものだ。邪道とは言わないが、感心できることではない。
…などと、淡々と説く俺。本当は自分もよく知らないくせに。
これに懲りて、もちっとPCのことを勉強してほしいと思う。PC歴3年半にもなってOSの入れ方も知らないというのは、ちょっと困るのではなかろうか。このような「いざという時」に人に頼るしかできないようでは、この先が大変だ。生まれたての赤ん坊だって、3年もあれば自分の足で立って歩き、金属バットで親を殴り殺せるのだから。
俺なんかは初めてPCに触れた次の日にEudoraをインストールしてメールの設定を行い、1週間目には自分でパーティションを切ってMeを再セットアップしたものだが、これが適性(PCに対する興味)の差というやつだろうか。
…といっても、俺の時は周りに助けてくれる人がいなかったから嫌でも勉強しなきゃいかんかったわけで、つまりなにかと手助けしちゃう俺にも原因がある。まぁいいじゃないか。困ってる人がいたら助けてあげなさいと親に教わったんだよ。
2004.12.27.Mon
本当に「ただなんとなく」だった。最近メンテしてないから、みたいな感じで小春のカバーを開けると、そこには死の前兆がはっきりと現れていた。しかも、余命は長くない。
なんの用もないのにいきなりカバーを開ける気になったのは、いわゆる虫の知らせだったのだろうか。
すべてのパーツを自由に組み合わせられるDOS/Vマシンにとって、「死」を意味するパーツはマザーボードしかない。そして、マザーボードの寿命とは、そのままコンデンサの寿命と言ってもいい。それくらい真っ先に壊れる部品だからだ。それでいて、壊れたら専門技術がない限り自分での修理は不可能という、文字通り致命的な故障である。
上の写真の左手、電源コネクタの隣にある2個のコンデンサ。
自作に詳しい人なら、サムネイルを見ただけですでに手遅れであることがわかるだろう。
コンデンサの故障には「前兆」がある。内部の圧力が高まり、頭の安全弁から中身が漏れ出すのだ。症状が進むと、やがて仕事ができなくなり、マザーボードの死を迎えることになる。
この時、質の悪いコンデンサだと、破裂して周囲の部品を巻き添えにすることもある。また、良質のコンデンサは死ぬ時に接点を開放して電気が流れない状態にするが、それをしないで死ぬコンデンサもある。この場合、CPUからメモリから全部おじゃんになることもある。
小春は2002年の8月に就役してから、2年4ヵ月が経過している。メーカーの想定する寿命は2〜3年とはいえ、ほとんど使ってない使用状況から考えると、あまりにも早すぎる。コンデンサは最良と誉れ高いニチコン製で、それが3ヵ所(小さいコンデンサも1ヵ所膨らんでいる)同時に寿命を迎えるというのは、いわゆる「ハズレ品」ではないことを意味する。寿命を縮める要因が別の部分にあるのだ。
もっとも可能性が高いのは、疑いなく「温度」だろう。コンデンサは高温に弱く、10℃上がると寿命が半分になるというのが通説になっている。小春はPentium3の1000MHzという性能(発熱)のわりに、スリムケースでエアフローが悪い。ファンも電源についてる小っちゃい80mmファンひとつのみで、温度的にはかなり不利だ。
予想していたとはいえ、現実に起こると「スリムケースはやっぱダメだな」と思う。2000年12月に就役した雪子(ミドルケース)は、毎日長時間稼働しているにも関わらずピンピンしている。紗菜はマイクロATXだが、発熱が低い上に高回転ファンのおかげでエアフローがしっかりしており、そのおかげかもう7年も現役選手だ。
とりあえず、もうしばらくは様子見で使っていくと同時に、小春の後継機を考えないといけない。出番は少ないとはいえ、寝室用PCは必要だ。もちろんマザーボードの換装が理想だけど、なにせIBMのメーカーマシン、できるかどうか…。
小春にはPrincetonのメモリを入れてあるので、破裂時に巻き添えを食らわないよう紙でカバーなんぞ作ってみた。1本9000円×2の高級品をおじゃんにされてはたまらない。
2004.12.28.Tue
12.13に1.04へバージョンアップしたNepoが1.05に。今回はバグフィックスのみ。安定してきた証拠だな。
本当は苦労したとことか細かく書きたいのだが、それ言ったらすべてが苦労の連続であり、作業をやってる時はかかりきりなので、過ぎたことなどいちいち管理してられない。慣れない言語で本格的なものを作るってのは大変なのだ。
Nepo1.05本体のソース(テキスト形式)
Nepo1.05環境設定のソース(テキスト形式)
本体マクロ、999行26KB。環境設定マクロ1284行48KB。環境設定は容赦なく重くなってるけど、肝心の本体マクロは軽快なのでよしとする。(本当は重いのだが、途中でメニューが出るので体感できない)
とりあえず、デュアルディスプレイはこういう時にも便利だにゃーということで。