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単なる雑記帳。口調とか(人格とか)色々化けますが、
もともとその時々によって変わる奴なのでご心配なく。
どれもこれもが混じりっ気なしの泡100%であります。
つまり中身なし。
2004.5.7.Fri
俺は身長192cmです。彼女様が150cmだから、その差42cmの凸凹カップル(ついでにバカップルでしかもオタップル)ですってのはどうでもよくて、職業柄、多くの人と出会うのですよ。凡人の視界から見る俺は巨人兵のそれであるから、すなわち最初の一声は「背ぇ高いねー、いくつ?」が安置となるわけで、「君の肩はやけに赤いねぇ」などと突っこんでくるようなハイセンスすぎる輩など誰一人としていないのだわ。
別にそれ自体は問題ないと思うでしょう。別にいいじゃん?と思うでしょう。俺もそう思いますけどね、「それ自体」は。
1日1人に出会うとしたら、1日1回「背ぇ高いねー」と言われ、1日1回それに返答しないといけない。いちいち返答を考えるのも面倒なので定型文を返すことにしてるけど、これを毎日毎日呪文のように唱えるのは苦痛だと思いませんか。この仕事をあと40年続けるとすれば、あと14600回です。彼らから1円ずつ徴収すれば、吉野家で270円のダチョウ丼(40年後には普及してるだろうという予測)が54杯並ぶ計算です。
今、あなたの目の前に2人の人がいます。彼らに自己紹介をしてもらいます。
「木村拓也だにょろ」
「マティだにょ」
一人めで「あぁキムタクね」と思わない人が、果たしているだろうか。
二人めで「あぁクロマティね」と思う人が、果たしているだろうか。
人の先入観というのは怖いもので、日本人には「木村拓也=キムタク=(芸能人の)木村拓也」という図式があります。
「私のカレ、木村拓也っていうの」
…って言われたら、脳内では(芸能人の)木村拓也さんに変換されます。似てるとは誰も一言も言ってないのに。「似てない」と明示しなければなりませんが、明示すると今度は「似てない=不細工」という不思議解釈が働くので、普通は言いません。
これが「あなた、キムタクのくせに不細工なのね」などといった悲劇をもたらす要因です。
あぁ、なんてかわいそうな(芸能人でない方の)木村拓也さん。
(芸能人の)キムタクさんが離婚するとしましょう。
「キムタクって今度離婚するんだって」
「は?離婚もなにも、あいつ結婚してないじゃん」
「いや、そっちのキムタクでなくて」
「あぁ、本物の方ね」
いつの間にか偽者にされてしまう始末です。
あぁ、なんてかわいそうな(芸能人でない方の)木村拓也さん。これで(芸能人の)木村拓也さんに幼女監禁疑惑でも発覚しようものなら、すべての木村拓也さんがペドになってしまう図式です。
彼らは、自分の名を告げるごとに「キムタク」と関連付けられる業を背負わされているのです。
そして、姿を見られるたびに「背が高いねぇ」と言われる業を背負わされているのが俺です。
だからこそ俺は諸君に言ってやりたい。想像力を働かせよ、と。サーバーが落ちて自分のサイトが動かなくなった時、クレームを出すより先に「もう誰か他の奴が出してるはずだ」と想像する力をつけよ、と。
木村拓也さんも俺も、あなたと出会った時点で、数え切れないほど「キムタクって言われない?」「あんた背が高いねぇ」と言われ続けて、ほとほとうんざりしていることに。
自分の背丈を自覚してる人なんて、自分の背丈にコンプレックスを抱いているチビッコだけです。俺が高いんじゃない、お前が低いだけだ。そう思われることを想像できないから、判を押したような感想をぺらっと出すのではないか、と。そう思うのですよ。「リトル松井」だなんて、侮辱にもほどがあると思いませんか。
だから女性の方々、惚れた男の名が木村拓也だったら、平凡な脊髄反射をしてはいけませんよ。気の利いた台詞を今のうちに用意しておけば、好印象間違いなしです。「はなわに似てるって言われない?」などが効果的でしょう。
俺は残念ながら男なので、先着54人の芸能人でない木村拓也さんに、ダチョウ丼をご馳走してあげることにします。40年後を楽しみにお待ちください。
あ、申し遅れましたが、私は木村拓也似です。
多いのが「スポーツとかやってたの?」。どうも背が高いとバスケットかバレーをやらないといけないらしい。「もったいない」とか言われても、背が高いだけで通用するとでも思ってるのだろうか。(言うまでもなく、こういう世界では192cmなんて「普通」である)
2004.5.21.Fri
北朝鮮の拉致がどうとかで小泉さんが向こうへ連れ返しに行くとかニュースが大繁盛ですね。
まぁそれ自体は俺さっぱり関係ないので傍観者にすらなる気もないんですが、お爺さんが孫を取り返すために奮闘してるそうです。老いた身体に鞭打って署名集めたり講演会に出席したり。いよいよ念願が叶いそうでインタビューの荒らしを受けてました。他人ごとながら、想いが届くといいですね、とか思っているわけですけど。
そのお爺さんの心配事は、一度も会ったことのない孫が自分に懐いてくれるか、遊んでくれるかどうか、だそうです。そうインタビュアーに漏らすと、彼女(姿は映ってなかったけど女だった)は追って質問したんです。「嫌われたらどうする?」と。
俺が偉い人だったら、無神経っていうか最低限の配慮さえ欠いたこの腐れウンコを今すぐ便所掃除係に飛ばしてやるんですけどね。(お爺さんは「好かれるよう勉強する」とか真面目に答えておりましたが)
メディアの影響力は絶大な力を持ってますが、視聴率の前には無力です。こういった報道が大量にされるのも、北朝鮮報道を見ない日がないのも、視聴者の受けを第一主義としているからです。誰の納税額がいくらとか、誰と誰が離婚しただとか、誰が借金してるだとか、トリビアの種にもならんことをあたり前に垂れ流すのは、求める者がいるからです。
我々視聴者が無能である限り、こういったメディアも無能であり続けると思うのですが、どうでしょう。
まぁ無能が悪とは言いませんが、せめて一般市民を巻きこむ時はそれなりの配慮をしていただきたいものです。とりあえずTV局の偉い人は、報道の最前線に立つ人間の教育をしっかりとしてください。もちろん報道番組に限らず、ね。
記者会見とかで、紙を見ながらでないとなにも喋れないお偉いさんを見るたび、国民が変わらない限り政治が変わるわけない、とか思います。素人考えですが、国民のレベルが上がれば政治のレベルも自然と上がるのでは、と思うのですよ。
己の無知無力の責任を権力者に転嫁するのは、まさに無能のやることです。
2004.5.25.Tue
ここ1年くらいで急速に普及してきた、スキャナとプリンタの複合機。普及=高性能・低価格化の法則に従って、ローエンドでは2万以下で新品が買えるようになったし、FAX機能を持つ機種もあって、実にええ時代になったものですね。
どちらも所有してる人には不要に思う一方、単独でコピーができるというのは、絵描き、中でも漫画描きには抗いがたい魅力なのです。(漫画描きにはコピー機が必需品だ)
そんなわけで導入したのが、Brother の MFC-3420J。FAX(モノクロ/カラー)・スキャナ・インクジェットプリンタ・コピーの1台4役複合機。それでいて実売24000円前後という低価格。
ていうかオマエでかすぎんだよ。(煙草の箱を乗せてみた)
手で持って帰る俺も俺だが、バスで特別料金取られちまったじゃんか。
とりあえず開梱して置いてみると、やっぱりでかかった。
MFC-3420J は多機能複合機であるけど、EPSONやCanonの「PC周辺機器としての複合機」でなく、「家電としての複合機」なのが特徴。その違いが売ってる場所に現れ、PCとの連携を決めるドライバの出来に現れます。スキャナとプリンタの性能があまり良くないのは価格的に仕方ないとしても、もうちょっと煮詰めがほしいと思いました。FAX売り場に売ってるような複合機にPC連携を期待するなってことですか。(バージョンアップも期待できそうにない)
主機能はあくまでもFAXであり、他はおまけ程度と思った方がよろしいです。おまけ程度と言っても、線画の取りこみや文書の印刷程度なら充分な性能だけど。
まぁ俺はスキャナとプリンタにEPSONの高級機を娶っているので、PCとの連携機能は最低限でいい…っていうか、別になくてもいいんです。この機種の価値は「この価格帯でFAXと拡大縮小コピーができる」ことにあるのですから。性能の高さを求められるPC系複合機には無理な芸当ですね。
つまり扱いがPC周辺機器でなく、絵描き道具ということです。記事をパチョ奮闘記でなくこのコンテンツに書いてるのは、そんな所以からです。
で、肝心要である拡大縮小コピーは、かなり使える部類に入るんじゃないでしょうか。一般的なコピー機は鉛筆に弱く、薄い線は飛んでしまって使いにくいのですが、こいつはかなり薄い線までちゃんと拾ってくれます。写り自体はさほど綺麗でなくとも、絵描きにとって「鉛筆の再現性」はなにより大事なファクターなのでありました。
これがなにを意味するかっつと、鉛筆で描いてコピーしたやつをFAXで送るが可能になるのです。一発描きの類いをことのほか苦手とする俺には、とてもとても大事なこと。いちいちペン入れするのはやっぱ面倒くさいし…ね。
漫画とかを描いてる時、「ちょっと大きく描きすぎた」「でも描きなおすの面倒くさい」といったことが往々にしてあるけど、そんな時には縮小コピーしてトレースすればらくちんなのです。漫画描きはまだまだアナログな世界ですのよ。(だから拡大縮小機能にこだわる)
結論:
難がないわけではないけど価格を考えれば充分すぎる性能。EPSONのスキャナとプリンタを使うことがなくなりそうな悪寒。
そして電話機のない我が家の電話回線は、FAX専用回線となるのでした。