Page Index
日付 題名 記事の要約
2002.12.3 恐怖のXupiter ウィルス導入記
2002.12.11 謎めき不可思議Opera6 Opera6DOM苦笑記
2002.12.14 さらばWindows4.9 WindowsXP購入記
2002.12.17 恐怖のNTコア 大容量時代の贅沢記
2002.12.18 非業のExpExp 思わぬ落とし穴
2002.12.19 重箱パソコンの非常識 ノートパソコン譲渡記
2002.12.23 「お絵描き三種の神器」完成 タブレット購入記
2002.12.24 大容量時代の恐怖 夜も眠れぬ贅沢記

恐怖のXupiter

2002.12.3.Tue

 仕事から帰ってきてパソコンをつけると、なんかホームページが変な海外のサイトになってた。昼間にパソコンを触ってた彼女様に聞いてみるも、いつの間にかなってたと言う。おおかた気づかないところで操作ミスでもしたんだろうと思いつつ、規定のページに戻す。
 しかし、話はそこで終わらなかった。

 俺のかわいいIEに、なんだか見慣れぬツールバーが出現している。Google ツールバーにも似ているそれは「Xupiter」と名乗っていたが、ちょっと待て。ちょーっと待て。ここに新しいツールバーを付けるには、インストール作業が必要なのだぞ。つまり、ActiveX のダイアログで「OK」を押さないといけないのだぞ。
 再び彼女様をにらみつけるも、あくまでも知らないと言い張る。

 まぁ入ってしまったものは仕方ない。即刻退去願おう。こんなワケのわからぬものを飼っておくほど、お人好しではないのだ。アンインストーラを探してみるも、そんなものはなかった。ホームページまで勝手に変えるのだから、行儀の悪いソフトと見た方がよさそうである。

 というわけで自爆ボタンを押す。タスク一覧には、なにやら見知らぬ実行ファイルの名前。「スパイウェア」、そんなワードがぴったり似合う。ということは…と思い、msconfig を起動。スタートアップを見てみると、やっぱりいた。しかもレジストリ側。あまつさえ、ツールバーが非表示になってたら強制表示にしてくれるソフトも同時起動。なんと親切丁寧なことであろうか。

 よって、強制退去を勧告。アンインストーラがないなら、自分で消し去るまでだ。残念ながら俺はそこまで素人じゃないのである。レジストリエディタを起動し、関係のあるキーをあらかた拾ってみると、そこらかしこにキーを書きこまれていて、行儀悪さのほどを痛感する。実行ファイルを捨てる時、俺は思ったものだ。

 これはウィルスに等しい。

 これだけ行儀が悪いと、IEのセキュリティ穴を使って無言インストールとかもやりそう。ネットって怖いなぁ。おっと、最後の仕上げを忘れちゃいけない。指輪物語を求めて海外を放浪する彼女様に、お説教を施して完了だ。

追記:
このXupiter、どうやら世界中で被害が続出しているようです。俺は即日退去させたので被害も低かったけど、ほっとくと完全に乗っ取られるそうで。怖いですね。
なんでもIEのセキュリティーレベルが最高に設定されていないかぎり、自動的にこのツールバーのインストールが開始されるそうで、ごめんなさい彼女様。という感じのこの頃。
ブラウザーを乗っ取るアドオン・ツールバー『Xupiter』
迷惑ツールバー『Xupiter』の作者は、ネット界のならず者親子?
McAfeeウィルス百科事典
Spybot1.2によるスパイウェアの除去方法

if (document.createElement) {
  var obj = document.createElement("span");
  window.alert(obj);
} else {
  window.alert("なにそれ?");
}

 新しいタグを作る命令 document.createElement() に対応していたら、<span> タグを作って結果をダイアログに表示しなさい。対応してなかったら「なにそれ?」と表示しなさい。というプログラム。

[ IE5.5での実行結果 / 2KB ] IE5.5での実行結果 : OK

[ Netscape6での実行結果 / 2KB ] Netscape6での実行結果 : OK

[ Netscape4.7での実行結果 / 2KB ] Netscape4.7での実行結果 : NO

[ Opera6での実行結果。つまり「命令には対応してるけど実際には作れない嘘実装」ということ。 / 2KB ] Opera6での実行結果 : ??

 どうしてくれようOpera6。

追記:2003.4.8
Opera7ではちゃんと対応してくれました。頼むから嘘実装はやめてください。

さらばWindows4.9

2002.12.14.Sat

 早いもので、明後日で雪子が2歳になる。つまり俺のパチョコン歴も2年になるということで、Windows4.9(WindowsMe)とのつきあいも2年となる。早いものだ。
 Meはとにかく不安定だ。特にエクスプローラでファイル整理をやっていると、遠慮なく落ちてくれる。オペレーティングシステムとして最大の仕事である「ファイル管理」が、もっとも不安定だ。本当は、もうそれだけで使うに値しないと言ってもいい。

 でもMeはわりと気に入っていた。なぜなら、他のOSなんて Windows98SE しか知らないからだ。あの使い勝手の悪さに比べれば、Meはとてもよくできている。
 たしかにMeは不安定であったが、これもひどく気にしているわけではなかった。もう慣れっこになっていて、「またかよ」ですませられたから。

 では、Meのなにが気に食わないのか。Windows98 にも言えることだが、「リソース」なる存在である。これだけはどうしても許しがたかった。ソフトを起動させるごとに減っていき、ゼロになると気絶する。こんなの、まるでゲームではないか。オペレーティングシステムに宿屋はないのだぞ。

 というわけで、私のコンピウ天狗ライフをより充実させたものにするため、ようやく WindowsXP の導入を検討。本当はもっと早く入れたかったのだけど、ドライバやソフト、Windows に憑きものの致命的なバグが出揃うまでは…と辛抱強く待っておったのである。(案の定、インターネットに接続すると外部からフルアクセスが可能になったり5月31日以降にインストールできなくなったり、笑えるバグが大量にあったのだから、俺の判断は正しい)
 でもSP1も出たし、IE6の普及率も無視できない数になってきたし、そろそろ入れる必要を感じていた。

 実は、数日前からXPの CD-ROM を借りて試用している。Meがあって、XPを買うとなれば、やることはひとつ。デュアルブートだ。Meはもう使わないだろうが、JavaScripter としてIE5.5の確認環境を確保しておかないといけない。また、ドライバやソフトのテストもしてから購入の最終判断を下すのだ。勝手に認証しないよう、LANケーブルも引っこ抜いてある。つまり試用XPをアンインストールするまで、ネットに接続できない。

 結果、デュアルブートはあっけなく成功したが、サウンドボードのドライバを入れると音が出ない。OEMの添付ドライバを入れず、XPの自動認識に任せると出る。OEMドライバがXPに対応してないのだろうか?

追記:2003.5.5
犯人はやはりサウンドドライバだったわけですが、実はスピーカーも共犯だったというオチ。
WindowsXP アップグレード後、Boston BA735 デジタルスピーカーが機能しない
雪子ちゃん、そのものズバリ Gateway マシン+Boston BA735。まさか仕様とは思わなんだ。
幸い、XPに標準添付のドライバがデジタル出力に対応してたので助かった。

 他、いくつかのオンラインソフトが動かなかったものの、テストは満足の出来に終わり、ここに購入を決定した次第。ハイエンド好みの俺はもちろん Professional…ではなく、Home Edition。使いもしない機能のために1万円を上乗せする気にはなれぬ。加えて、アップグレード版。
 なお、アップグレード版でも新規インストールで入れられる。旧版の Windows CD-ROM を入れて認証を受けることで、インストールの資格を得られる。それは常識であろう。しかし、からかい半分で店員に聞いてみたところ、自信満々きっぱり「上書きインストールしかできません」と言われてしまった。
 田中、お前クビ。

 明日に続く。

追記:2004.4.12
Home Edition には共有フォルダにアクセス権を設定できない(Meではできるのに…)ことが発覚、結局 Professional へアップグレード。無駄金…

恐怖のNTコア

2002.12.17.Tue

 2年間あこがれ続けていた9xユーザーの業、「リソースからの解放」。正確にはXPにもリソースはあるけど、桁が違う。Meに比べれば無限に等しい。ポケットの小銭を数えるような緻密な計算をしていた「リソースの魔術師」も、これでめでたく称号剥奪だ。

 秀丸を100個起動しても平気な顔をしているNTコア。それは9xコアに慣らされた奴にとって、どれほどの衝撃があっただろう。パソコンに初めて触れて2ヵ月ほど経った2001.2.24から、ずっとずっと持ち続けていた半信半疑は、ここで現実となった。9xコアがOSとしてどれだけ劣っているか、まざまざと感じてしまった。これじゃ Microsoft も切りたくなるわな。


非業のExpExp

2002.12.18.Wed

 Windowsのエクスプローラには、Hyper Text Template(HTT)というテンプレートファイルを使って、表示や動作を自由にカスタマイズできる機能がある。「テンプレート」なんて言うと単なる型紙っぽく思えるかもしれないが、実際にはマイコンピュータゾーンで JScript やVBSを使え、シェルだって使えるから、かなり手の込んだことが可能だ。ファイルを選択した時、左側に出るファイル情報欄やサムネイル表示も、実は JScript で動いている。

 そして貴重な JScripter の一人として、俺も「ExpExp」と称して多機能テンプレートを作っていた(→ 開発日記の一部)。JScript のスキルアップに伴い、さらなる高機能化も可能だったのだけど、XPでも使えるようにしたかったので導入するまではプロジェクトを凍結していた。

 ところが。ところがである。まさかの事態が待っていた。XPではHTTが廃止されてしまったのである。つまり左側の役立たずなタスク欄はカスタマイズ不可能なのだ。なんてこった!
 おそらくセキュリティ関係の事情からであろうが、なぜゆえこうも無残に切り捨てるのだろう。俺はしばらく愕然としてしまったし、にちゃんねるも大騒ぎだ。

 こうして、配布する気満々だったExpExpは、日の目を見ることなく非業の最後を遂げてしまった。Meを日常的に使わない以上、頑張って作っても俺にメリットがないのだ。すなわち意欲が湧かないのだ。せっかく手のこんだバージョン表示アニメーションも作ったのに!うえーん!

 さらば、俺の初めての大型作品、ExpExp。今のスキルならもっともっと高機能化できるのに、とても残念でならぬ。


[ カットのひとつ。描いたのは俺でなく彼女様。 / 6KB ]  ちょっとしたお絵描きバイトで、お礼にノートパソコンをもらった。ちっちゃいカットを20個描くだけでノートパソコンがもらえるなら、私はいつだってお絵描き屋さんに返り咲いてみせますぞ。(13個は彼女様に描いてもらったくせしてよく言う)

 ノートパソコンといっても、ずいぶん古い。一応NECの Lavie だが、CPUを調べてみたら MMX Pentium の120MHzだった。Windows95 時代の遺物であり、その重さはノートパソコンというより重箱パソコンである。
 ところが調べを進めていくうち、メモリを64MBも積んでることが発覚。道理でクロック数のわりに軽快な動きをすると思った。今でこそ「これっぽち」であるが、当時のノートが32MBもありゃ大容量だったことを考えれば、こいつがいかに非常識な重箱であるかがわかる。OSは Windows98SE を搭載し、HDは3GBに換装されている。内蔵 CD-ROM ドライブとフロッピードライブ、拡張バッテリ、65535色が可能のXGA液晶、全部で40万くらいかかってるそうだ。
 果たして「20個のカット」は安い仕事だったのか、ボロ儲けの仕事なのか。

[ カットのひとつ。これも彼女様画。 / 12KB ]  なわけでセットアップする。いくら骨董品にしては速いと言っても、所詮は Windows95 時代の遺産である。今どきの実用にはとても耐えられないが、しかし私はかねてより「古いパソコン」が欲しかった。JavaScripter として、IE4や Netscape3 が欲しかったのだ。Netscape3 は入れると関連付けを根こそぎ横取りする凶悪ブラウザだし、IE4なんかは「SEではない Windows98」を入れられるマシンがないと入手不可能なのである。(雪子ちゃんでトリプルブートをする気にはなれなかった)

 よって、最初にやることはインターネットへの接続だ。こやつにはモデムがついてるものの、今さらダイヤルアッパーに戻る気はしないので、LANカードとスイッチングハブを購入してきた。PCカードに対応していてよかった。

 ところが、LANカードドライバのインストールでつまづく。途中で Windows の CD-ROM を要求されるも、ドライブがCDを認識してくれないのである。BIOSをいじくったりドライバを入れ替えてみたり八方手を尽くしたらなんかOSが起動しなくなってしまい、そのたびに scanregw -restore で回復させるものの、どうあがいてもうまくいかない。もう原因が考えつかないのだ。
 元の持ち主に聞いてみると、「調子悪いからOS入れ直した方がいいよ」。
 まぁどの道 Windows98 にダウングレードしないといけないので、素直に従うことに…と思ったけど、付属品が足りないので今日はここまで。

追記:2003.4.31
2003年4月30日にようやくセットアップ完了。

 スキャナ、プリンタ、そしてタブレット。これが今どきの「お絵描き三種の神器」である。鉛筆・消しゴム・紙ではない。時代ってやつか。
 そんなわけで、突然だがタブレットを購入することにした。スキャナに EPSON GT-7700U、プリンタに EPSON PM-930C といった高級品を娶っている以上、タブレットを陳腐にするわけにはいかない。具体的にはWACOMの intuos2 である。FAVO は無条件却下なのだ。CintiQ は高すぎるのだ。

 この日のために「タブレット貯金」というのをしていた。ヨドバシカメラのポイントをひたすら貯めていたのである。実家を家出する時に冷蔵庫やらなんやら10万以上つぎこんでいたので、目標額の3万ポイントをもう少しで達成できるくらいに貯まっていた。つまりまだ達成してないわけだが、通い妻してくれる彼女様が昼間にお絵描きできるよう、早期の購入が望まれているのだ。なにより、クリスマスだもの。ネ!(それはつまり衝動買いの類いである)

 そして不足分を現金で足して intuos2 Special Edition を購入。聖夜に相応しいではないか。(俺には相応しくない)
 俺が使うことはしばらくないだろうけど、まぁいっか。

 あと、なんか便利そうに見えた SmartScroll もついでに購入。トラックボールで画面スクロールができるのは Photoshop で便利かなぁ、と。スタパ齋藤も絶賛していることだし。


大容量時代の恐怖

2002.12.24.Tue

 XPは本当に怖い。セキュリティ穴が怖いのは Windows ユーザーである限り逃れられないが、なんでも自動認識してしまうのも怖い。

 このたび GIGABYTE の USB2.0 PCI ボードをバルクで衝動買い(5ポートで2000円なら買いでしょう)したのだけど、ボードをぶっ挿して電源を入れた途端、自分で勝手にドライバをインストールし始め、添付の CD-ROM を突っこむまでもなかった。
 そういえばスキャナもそうだった。つないだ途端、勝手に自分でドライバを探して、すぐ使えるようになった。そもそもXPをインストールする時も、グラフィックドライバからサウンドドライバまで自動インストールし、ドライバの CD-ROM なんか不要だった。MeはVGAの16色表示がお迎えしてくれるのに。

 プリンタは新製品なのでさすがに無理だったが、一体いくつの無駄ドライバを内蔵しているのだろう。それを考えると夜も眠れない。