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日付 題名 記事の要約
2004.12.8 聖地巡礼〜偉大なる野望の前哨戦 秋葉原でデェト
2004.12.15 さよなら文明の利器 思い出のコピー機
2004.12.23 久しぶりワーキング 職場復帰
2004.12.24 MM21 in Xmas クリスマスでデェト
2004.12.29 C67決戦前夜 冬コミ参戦第1ラウンド
2004.12.30 C67参戦記 冬コミ参戦第2ラウンド
2004.12.31 地獄の忘年会 冬コミ参戦第3ラウンド

[ 秋葉原駅出入口から石丸電気方面 / 36KB ]  というわけでやってまいりました秋葉原! 聖地巡礼! ちょっと遅めの彼女様の誕生日デートが秋葉原! わあ!オタップルがここにいるぞ!
 いやいや、そんな秋葉=オタクだなんて、己の想像力の貧しさを露出させなくてもいいじゃないですか。秋葉だって家電とギャルとパソコンだけじゃないんですよ?
 ハイエンドな僕達のデートコースといえば、パソコンのパーツショップ巡りに始まり、スーパーポテトトライアミューズメントタワー大陽出版CureMaidCafeパセラです。ね。
 …いや、言い訳はよしておきます。

 せっかくなので、将来貴重になる(と思われる)写真でもパチパチ撮ってきました。竣工したら同じアングルで撮ってみたいですねぇ。

彼女様に内緒でなんの野望を抱いていたのかはパチョ奮闘記の12.16を参照。


[ コピー機の外観 / 35KB ]  1995年、質屋を営む先輩から3万円でリコーのコピー機を購入しました。家庭用とはいえB4に対応し、お絵描きの強力な味方として大活躍したものです。(B4対応というのはお絵描きの上で大きなポイントになります)
 写りはあまり綺麗ではなかったものの、鉛筆に強いおかげで下描きをトレース用にコピーしたり、原稿の複製を取ったり、パソコンがなかった当時としてはまさに「文明の利器」だったのでした。

[ ふたを開いたとこ / 26KB ]  しかし、コピー機に使われるトナーは消耗品です。しかも、まともに買うと結構高いです。業者に頼んで再生してもらう手もありますが、その頃にはお絵描きからも遠ざかっていて、次第に使われなくなっていきました。
 使わなくなると、B4対応のコピー機というのは場所を食います。一応、かろうじて実用になるくらいには写りますし、2001年7月6日にスキャナの購入と同時に、まだパソコンを持ってなかったmAttyに譲渡することにしました。

[ ふたを開いたとこ / 26KB ]  あれから3年半。そのmAttyも、先日ついに単独コピーができる複合機を導入、このコピー機はいよいよお役御免となりました。トナーも限界まで使い果たし、ほとんど写りません。つまり、夢の島への片道切符です。
 古き良き思い出が詰まったコピー機。今までありがとう。お疲れ様でした。
 そんなことを思いながら、俺は最後の姿をカメラに収めるのでした。


[ グランシーナ大和 / 57KB ]  9.28に怪我で入院して以来、ようやくの仕事復帰です。長かった。長い休みだったよ…。
 怪我する前は12階までしかなかった建物も立派に14階建てとなり、内装もほとんど完成してました。もうたいした仕事もなく、あとは細かい手直しをするだけの状態です。

 さて、懸念していた事態はやはり起こりました。3ヵ月前に救急車に連れていかれたっきり居なくなった電気屋が、突然ここにいるわけです。ほとんどの人は俺のことなど忘れているはずですが、憶えている人もいたわけです。3人。あぁ気まずい。恥ずかしい。できればこの現場には二度と来たくなかった…。

 久しぶりの仕事内容は、たいした仕事がないのでたいした仕事もしませんでした。なんのために来たんだろう俺…。
 そして、俺がこの現場に来ることは二度となかったのでした。


MM21 in Xmas

2004.12.24.Fri

[ ライトアップされた日本丸 / 83KB ]  メリークリスマス。今年は久しぶりにMM21です。
 やっぱり人が多いです。電気ネズミの着ぐるみを着た娘が平気な顔して闊歩してます。こういう人達をなんていうんだっけ。ぬいぐるまーだっけ?(違います)
 写真はライトアップされた日本丸(と観覧車)です。綺麗に撮れてますね。この写真のポイントは、左下に電気ネズミの娘が写ってるとこです。

[ クイーンズスクエア内部 / 56KB ]  MM21では毎年この時期になると、ライドマークタワーの隣にあるクイーンズスクエアで雪が降ります。写真ではよく見えませんが、雪が降ってます。ぶしゅーっていってます。

[ 後かたづけをする人達 / 25KB ]  はい、おしまい。さっさと片づけましょーね。余韻もへったくれもありません。片づける人達も早く帰ってラブな人と静かな夜を過ごしたいのです。こんなとこでバカップル相手に仕事したい人なんていないのです。すみません。バカップルです。

[ カラフルツリー / 30KB ]  クイーンズスクエアの奥地にもうひとつのツリーを発見。階段の手すりにカメラを預けて、スローシャッターで撮ってみました。彼女様、邪魔。

[ 闇夜に浮かぶランドマークタワー / 25KB ]  MM21では毎年この日になると、ランドマークタワーの照明が一斉点灯します。とても明るいです。でんこちゃんに怒られるよ。
 でも上の方はホテルなので暗いです。俺たち、きっとあそこから見下ろされてる。

[ サンタの人形が乗ったケーキ×2 / 31KB ]  近くのケーキ屋さんでクリスマスケーキを買って帰りました。俺は甘くて大変でしたが、彼女様は喜んでいました。よかったね。
 にこにこしてる彼女様はとてもかわいらしいのですが、上に乗ってるサンタさんを紅茶の海に投げこんでかきまぜ、どろどろに溶けたところをおいしくいただいてました。残酷な人です。


C67決戦前夜

2004.12.29.Wed

 こないだ夏コミが終わったと思ったら、もう冬コミである。今回はmAttyが書類不備という不始末をしでかしたため、自動的に俺も不参加になるはずだったのだが、彼は仕事の関係で一般での参加になり、U+Donkoさんのチケットが俺にまわってきたという次第。

 前日である今日は、翌日に備えて昼間は惰眠を貪る。そして夜、委託する本を届けに来たmAttyを迎えた時、俺はたしかに3回まばたきをした。眼前に広がる雪景色を見て、急速にやる気を失っていくのを感じた。寒いのは嫌いなのだ。寒いのは嫌いなのだ。もう1回繰り返すと、寒いのは嫌いなのだ。何回でも繰り返してやろう。寒いのは(以下略)

 ほどなくしてU+Donkoさんも到着し、恒例の行事である男料理を開始する。年末だしコミケ前だしということで、今回は景気付けも兼ねてピザと寿司の贅沢ディナーにした。1+1=2であることは小学生でもわかる事実だ。うまい+うまい=すごくうまいのである。

 mAttyが全身にジンマシン吹いてゲロ。

 俺とU+Donkoさんはなんともなかったのだが、うーん、そんなにうまかったんだろうか。とりあえずブラックリストに載せておこう。
 「寿司とピザは一緒に喰ってはいけない」
 これでよし。

 その後、mAttyは過酷にも夜勤へ旅立ち、入れ替わるようにしてさかなみが到着。彼にも豪華ディナーを振る舞う。お気に召していただけたようでなによりである。ゲロも吐かなくてなによりである。

追記:2005.1.6
後からわかった話、生海老がまずかったらしいです。やはりおつとめ品半額がいけなかったのだろうか。

 U+Donkoさんが原稿の残りをやっている間、さかなみが15万円の一眼レフデジカメを自慢げに出してきたので、俺の15000円コンパクトデジカメと撮り比べしてみた。被写体はU+Donkoさんの不思議土産であるアルルにmAttyが不思議趣向を凝らしたもので、これを接写で撮影する。夜間の室内ということで、カメラの差が出るであろうシチュエーション。

 チェーンの光沢感や手前の微妙なボケ具合をそつなく再現したコンパクトデジカメに対し、画面全体が暗くてノイズ乗りまくりの一眼レフ。
 さすが一眼レフである。素人お断り。

 ほどなくして原稿は無事完成し、U+Donkoさんとさかなみはコピーに旅立ったので、俺は風呂に入る。湯船でゆっくりダシとってる暇はないので、10分コース。雪積もる夜の10分コースは、木造アパートの住人にとって命がけだ。水も凍る気温で素っ裸になって濡れるというのは、温水シャワーでどうにかなる問題ではない。まさに「死ぬ前に出ろ」である。

 彼らが帰ってくるにはまだだいぶかかるだろうし、俺もママチャリを駆ってコンビニへ向かうことにする。鼻水が凍りそうな寒さだ。この中をコミケ行軍するかと思うと、コタツで丸くならずにはいられない。(しかし我が家にはコタツがない)

 現場に着くと、大問題が発覚していた。コピーの写りが良すぎて、いらんとこまでばっちり出てしまっているのだ。まぁそういう時は濃度調整で少し明るくしてやればすむ話なのだが、U+Donkoさんはそういったコピー機事情を知らなかったようで、いったん帰ってホワイトで修正しようとしていた。怖い話である。

 そうこうして製本も途中のまま、出陣の時間となる。

 明日へ続く。


C67参戦記

2004.12.30.Thu

 前回は5年ぶりの参加ということでmAtty達の後についていったが、タクシーでつくし野→田園都市線で半蔵門→有楽町線で豊洲→バスで会場という時間も金も無駄にかかるルートを取っていたので、今回は俺ルートで行軍する。徒歩ですずかけ台→田園都市線で二子玉川→大井町線で大井町→TWRで会場。所要時間も経費も大幅カット。俺が現役だった頃はまだTWRが東京テレポート止まりで、夢ルートでしかなかったコースだ。

 ちゃんと時刻表サイトでも確認したし、計画は万全、勝利は確定した。U+Donkoさんとさかなみはそれぞれの荷物を、俺は手ぶら参加がデフォルトだが、mAttyから預かった委託本があるので一人手ぶらというわけにもいかない。カバンを取り出し、さぁ出発だ。
 覚悟はしていたが、予想以上に寒い。徹夜組の何人かが凍死したりしなかったんだろうか。ゆうべは去年以上に多くのパトラッシュが呼ばれたんだろうなぁ。

 駅に向かうまでの間に、予定外の事態が発生した。快晴の空に雷鳴が轟いたのである。俺の下腹部に。直前に喰った飯がまずかったのか。
 しかし大丈夫、電車まではあと7分ある。俺は駅のコンビニで手早く用を済ませ、無事に乗車することができた。
 危なかったが、まぁこれくらいのトラブルは計算のうちだ。

 暮れの早朝ともなれば電車はがら空き。我々は余裕綽々と着席し、つかの間の一息をつく。そして隣に座ったさかなみの両手いっぱいの荷物を見て、気づいた。
 なんで俺は手ぶらなのか?
 俺が手ぶら参加をデフォルトとしているのには、それなりに理由がある。なにかを持って歩く習慣がないので、すぐに置き忘れてしまうからだ。飯屋にカバンを置き忘れて店員に追いかけられたこともあるし、コンビニ袋にデジカメを入れて便所に置き去りにしたこともある。運良く見つかったからいいようなものの、U+DonkoさんとmAttyに多大な迷惑をかけてしまった。(一緒に探してくれてありがとう)
 遺失癖とでも言おうか、だから、俺はどこかへおでかけする時は手ぶらがデフォルトなのである。

 失くした場所は特定できている。コンビニの便所以外にありえない。中身がたいしたものでなければ帰りにでも取りに行くのだけど、mAttyがこの日のために作り上げた本である以上、なにがあっても取り返さねばならない。
 我々は次の駅で引き返し、本を回収して再出発する羽目となった。気づいたのが早かったおかげで時間的なロスは20分程度ですんだものの、とんだ大失態である。申し訳ない。もし会場で気づいたりした日には、はぐれたふりして失踪するしかないところであった。

 電車に乗り、ようやく本当に一息つけたところで、U+Donkoさんとさかなみは徹夜明けの疲れが出て早速燃え尽きる。コミケ後には朝まで飲み明かすことが決定してるのに、あんたら今からそんな調子でどうするんですか。
 まぁこうなることはわかりきってたからこそ俺は前日に計画的な惰眠を貪っていたわけで、体力にはまだまだ余裕がある。全員爆睡で終点まで行ってしまっては目も当てられない。

 そうこうして無事に会場へ到着。いらん失態のおかげで、やたら長い道のりだったような気がしてならない。
 前も向いても人人人、後ろを向いたらもっと人人人。いったい何人いるんだ?というほど素人ではないものの、それでも驚きを禁じえない人の数。一人や二人くらい熊に喰われても、誰も気づかないのではないだろうか。

 スペースに到着して製本の残りを終わらせ、ディスプレイの記念撮影。

[ 悪魔アートと猫耳ギャルの混在 / 53KB ]

 この構図をなんと表現したらいいだろう。狼と羊が仲良く並んでるようなもどかしさ。机の右20cmあたりで空間がひずんでるとしか思えない違和感。水と油。火と氷。貧乳と巨乳。決して交わることのない平行線。
 この二人が実に仲の良い間柄であることに、改めて驚かざるを得ない。どう考えてもありえない。

 この現象は、mAttyが「絵と本人が一致しない」典型であることに由来する。俺が「マジェスティック詐欺師」の称号を授けただけあり、事実に直面した者は初恋の人が歯を剥き出しにして楊枝でシーシーしてる現場を目撃した時のような錯覚に襲われる。(なお、mAttyの名誉のために断っておくが、奇想天外なキモデブオタというわけではない。20年前のバンドのギターかベースあたりを想像すればおおむね正解に近くなる)

 10時。その拍手は、我々にとっては第2ラウンドのゴングである。さぁ戦闘開始だ。
 今回、俺はmAttyの本の防衛を担当するわけだが、開始早々突撃部隊が2名ほど特攻してきて4冊の被害を出した。22冊しかないのに、いきなり18冊になってしまう。つか、3冊まとめ買いはやめれ。完売したら俺のもらう分がなくなっちまうんだよ。だから、俺は在庫を死守せねばならないのである。前回、70冊くらいあって余裕だと思ってたら完売してしまったミスを犯したので、慎重に作戦を進めねばならない。

 委託で告知も満足にしてないのに、わりとコンスタントに被害は増え、わずか2時間ほどで16冊も失った。一体どこで情報が漏れたのであろうか。
 かなり焦っていると、遅れてきたmAttyがようやく到着。10冊の補給を受けるものの、はっきり言って足りない。絶対に足りない。気分は弾薬の補給を断たれた前線部隊である。残り16冊であと4時間をどうやって戦えというのだ。

 そこで、俺は最終手段に出た。自分の分と彼女様の分、2冊を強制徴収したのである。「欲しがる人すべてに」という俺の主義に反するが、このままでは完売確実だし、前回そんな悠長なことを言って取り逃がしてしまった以上、自分優先だ。

 というわけで新刊を無事に確保した俺は、任務を放棄してニコチン補給の旅に出かける。以前までは中央通路のベンチで吸えたはずなのだが、どうやらなくなってしまったようである。オタクは煙草吸わないんだよ。フィギュアが汚れるから。というmAttyの言葉が脳裏をよぎる。散々探し回った挙句、ようやく端っこに隔離された喫煙所へ辿りつく。
 そこは2階で、下を見ると壁サークルの大行列を一望することができた。

[ 大手に並ぶ大行列 / 32KB ]
並べ並べ蟻ども。

 ついでに彼女様のとこと友人のとこへ挨拶に行く。行けばなにも言わんでも本が出てくるのはありがたいことだ。お返しをできなくて申し訳ない次第だが、また自分で本を作った暁には真っ先に差し入れに行かせていただきます。
 他、どこか適当なとこの本でも買ってみようかとも思ったものの、やはり俺のお眼鏡にかなうものはなかった。値段と出来のバランスが取れてない本ばかり。そこまでして小金を稼ぎたいのかね。別に本の原価より安くしろとは言わんけど、同人誌は見てもらうのが目的なんだから、見てもらいやすい頒価に設定するのが筋だと思うのだよな。たいしたものも描けない下手糞が、自分の作品の価値を金に換算しようなんざ100万年早いと言いたい。

 そんなことを思いながら男メイドなど撮りつつスペースに帰ると、弾数はさらに減って残り10冊を切っていた。ほどなくして予想通り完売を迎えるわけだが、まったく趣向の違うサークルに委託して30冊出るのは、弱小サークルとしては快挙である。聞くところによると、2chに立ってるmAttyスレッドで少し告知していたらしいものの、それでもよく出たものだと思う。
 これは、ジャンルが同じ少年向け創作であり、通りがかりの客層も似ていたからかもしれない。

 暇つぶしに完売御礼の絵なんぞ描きながら、mAttyの絵は真似にくいなぁなどと思いつつ、ニコチン不足の怨念を線1本1本にこめる。毎度のことであるが、なんでスペースで煙草が吸えないのかと不条理な怒りを覚えるのであった。

 16時。その拍手は、我々にとっては第3ラウンドのゴングである。徹夜でコミケに参加し、これからさらに徹夜で飲み明かすのである。30を越えた肉体(さかなみは20代だが)に、この荒行を乗り越えられるだろうか。

 とりあえず俺が買いたいものがあったので、秋葉原へ行くことにする。紙袋を見るとカメラを構えずにはいられない俺。

 帰りのTWRは見たこともない大混雑であった。切符を買ってから、遥か後方の長蛇の列へ並ばないといけないらしい。ただでさえ満身創痍だというのに、あまりに酷い仕打ち。
 そして足を引きずりつつ列へ向かう途中、けったいなものが目に飛びこんだ。ネットで見たことはあるが、実物は初めてだった。

 RX-7はガルウィング仕様で、こんな素敵カーになんという塗装をするのかと、怒りさえ感じてしまう元ローリング族の俺。こんな恥ずかしカーで鳥取からはるばる東京まで出てくるなんて、その勇気に蔑みの祝杯を捧げずにはいられない。
 いや、いいものを見させていただきました。紙袋ごときではしゃいでる場合じゃありませんでした。

 その時である。写真をぺちぺち撮ってる俺の耳に、「秋葉原直行バスでーす」なる台詞が入ってきた。見ると、観光バスが乗客を募っていた。こういうのって高いんだろうなと思っていると、U+Donkoさんが果敢にも値段を聞いてきた。
 400円。
 満場一致だった。すでにTWRの切符も買ってしまったが、720円で秋葉原へ直行してくれるなら安いものであった。入る時のドアに一抹の不安を感じつつも、我々は乗車した。バス自体は普通の観光バスだったし、ナンバーもちゃんと緑だったが、漂う怪しさに不安は拭いきれない。本当に秋葉原へ行くのだろうか。北朝鮮行きだったりしないのだろうか。地下で降りるなりペリカを渡されたりしないだろうか。
 そんな不安を乗せながらバスは走り、我々は瞬く間に睡魔の踊りに魅入られていくのであった…。

 車内アナウンスで目を覚ますと、そこは秋葉原の横断歩道の真上だった。停まる場所は少々いただけないが、ちゃんと秋葉原だった。
 頭に浮かぶ言葉は、
 「狐に包まれたような」
 それ以外になかった。

[ 記念乗車券とTWRの未使用切符 / 17KB ]
記念乗車券とTWRの未使用切符。

追記:2005.1.4
その後、mAttyの通報でこのバスは魔導鐵道株式会社であったことが判明。

 命からがら秋葉原に到着した我々はコインロッカーに荷物を預け、スーパーポテトを目指す。この店はディスクシステムのベルトだとかぴゅう太だとかが平気な顔で売っており、ここでしか買えないものが大量にあるのだ。
 俺の目標はケイブンシャ発行のスターラスターの攻略本。別に今でも余裕でクリアできるので攻略自体に用はないが、長年探している本のひとつだ。(過去に所有していたのだが、どういうわけか手放してしまった)
 しかし、先日来た時にはたしかにあったそれが、すでになくなっていた。後悔してもすでに遅い。1600円という値段に躊躇したのが命運を分けた。よもやこんな本を買う奴が他にいようとは。

 無念を胸に秘めつつ、我々はパソコン屋を巡りゲーセンでレイフォースをプレイし、ギャルゲ屋の中に消えていく。
 こんな日は危険だ。自制心の欠けた状態では、なにをしでかすかわからない。欲しいものを入手できなかった腹いせに、なにを買ってしまうかわからない。俺はギャル絵は大好きだが、ギャルゲは大嫌いなのだ。(つまらないから)
 そして蛍の光に送られて店を出た我々の手には、6本のギャルゲが握られていたのであった…。

[ 円陣を組んだギャルゲ / 45KB ]
秋葉原駅の切符売り場にて。1人2本。
どれが誰のかは伏せておくが、さかなみは1本も購入しなかった裏切り者である。
Macなんかさっさとお捨てなさい。

 ここで日付を越えたので、明日に続く。


地獄の忘年会

2004.12.31.Fri

 戦士達は空腹であったため、そろそろ飲み屋へ入ることにする。疲れきった身体に染みわたるアルコールが疲労感を倍増させていたが、戦士達はどこまでも雄弁であった。忘年会の会社員があたりさわりもない話で盛り上がってる一方で、暗黒舌戦を繰り広げていた。(検閲削除)

 その後、中央線の終電で新宿へ移動。尻にまぶたを閉じるスイッチでもついてるかのように、座るやいなや速攻で気絶してしまうU+Donkoさんとさかなみ。mAttyはmAttyで、吊り革につかまったまま意識を飛ばしている。俺一人が(比較的)正常な状態にあったわけだが、これはもちろん前日の夕方まで惰眠していたからである。(彼らは前日の朝から不眠不休なのだ)
 彼らの瞳には、これから朝までカラオケに行こうという者の輝きなど微塵も宿していなかった。

 カラオケでは、各々が息を引き取っては吹き返して歌いつつ、再び絶命するような、地獄の耐久戦が展開された。唯一無休で戦い抜いたのは、さかなみ一人のみであった。この辺は「一人だけ20代」という若さの差であろうか、俺も若い頃は3日徹夜とか平気でできたものだが、今となってはご覧の体たらく。

 戦いを終えて外に出ると、外は明るかった。気温1度の表示が目に眩しかった。なんつぅ寒さ。
 最後にマックで今後の日本及び世界の平和についてひとしきり論議した後、解散となる。よくここまで戦い抜いたものだと、一人一人が感じたことだろう。とにかく長い長い2日半であった。

 10時過ぎに帰宅して途絶え途絶えの意識を必死でつなぎ止めながら、撮った写真を自宅サーバーに入れておき(もちろんメンバー限定だ)、その後の記憶はない。

 泥濘に沈む俺の意識を引きずり出したのは、彼女様からの電話だった。時すでに18時半。18時には町田へ迎えに行く予定だったのに、思いきり寝過ごしてしまった。
 大慌てで用意して外に出た時、俺は確かに5回はまばたきをした。再び眼前に広がる雪景色を見て、途方に暮れる俺の姿があった。

 White Happy New Year, 来年も良い年でありますように。

29日と31日に降雪とは、いかなる策略か。それでいて、いずれも「外に出たら積もってた」という驚天動地であり、雪の降る様を一度も見ていない。そういった意味でも、今回の冬コミは完全勝利と言って過言ではなかろう。