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日付 題名 記事の要約
2004.8.18 高速インターネット(ブロードバンド対応) GbE導入記
2004.8.21 小春☆トリプル トリプルブート挑戦記
2004.8.22 安全インターネット(ブロードバンド対応) ルータ代理セットアップ記
2004.8.27 三夫☆10倍速(その1) LANカード交換記
2004.8.28 三夫☆10倍速(その2) 続き
2004.8.29 バルクにも愛の手を +160GB

 そろそろ時期がきたので、LAN環境にGbE(ギガビットイーサネット)を導入。「時期」とは、まぁ要するに必要度と導入コストのバランスが取れるようになったってこと。NICも2000円未満にまで下がったし、スイッチングハブもだいぶ下がっている。

[ 購入品 ]
購入品。左下から雪子用NIC、小春用NIC、スイッチングハブ。
上のルータはmAttyの頼まれもの。

 雪子のNICには Planex の GN-1200TC を、小春のNICには Buffalo の LGY-PCI-GT を選択。なぜ違う品かと言えば、小春のNICは後から買い足したものだからである。雪子用に購入した GN-1200TC は WOL にも Jumbo Frame にも非対応という弱点があったのだ。

追記:2004.8.27
GN-1200TC はドライバのバージョンアップで Jumbo Frame に対応できた。本当は買い換えようと思ったものの、WOLは雪子のマザーがいまいち不安定なので、まぁいいか!ということに。紗菜にGbEを導入する時がきたらスライドさせるとしよう。

 これに合わせて、雪子に使ってた 100base ボードを紗菜へスライド。さすがに 10base は遅くてバックアップを取るのも苛々するので、これでかなり改善。

 スイッチングハブには Buffalo のLSW-GT-8C をチョイス。1000base ポートを8個装備し、Jumbo Frame にも対応した贅沢品。一昔前なら目玉飛び出るお値段だったけど、今や7170円である(ただし開封品)。なんとなく「早買いの銭失い」という諺を提案したい気分である。
 もはやオートネゴシエーションAuto-MDIX なんぞは常識装備の時代。

[ 旧ハブと新ハブ ]
今まで使ってた旧ハブ(100base×5ポート)と新ハブ(1000base×8ポート)。
将来的には8ポートを全部使う予定なので、5ポートでは足りないのであった。
ポート使用図

 とりあえずは雪子←→小春間のみのGbEだが、やはり気になるのが速度だ。測定はもちろんベンチマークなんぞいうものは使用せず、実用本位である。(面倒くさかったとも言う)
 85MBのファイルをクリップボードにコピーしておき、「貼付」をクリックしてからダイアログが消えるまでの時間をストップウォッチで計測。5回計測した平均値を採用する。

コピー元コピー先リンク速度時間
雪子(866MHz)小春(1000MHz)1000base9.8秒
雪子紗菜(266MHz)100base 13.5秒
雪子三夫(150MHz)10base 8分20秒

 PCIの帯域の狭さがボトルネックになるので、1000base が思ったより伸びないのは予想通り。ただでさえ雪子の武装はペイロード限界寸前でPCIはパッツンパッツンだし。性能を出し切るにはCSAなり PCI Express なりを搭載した次世代マシン同士でないと無理。
 ただ、予想以上どころでなく、驚くほど遅すぎるのが一組。遅い遅いとは思っていたけど、こんなに遅かったのか。大容量ファイルのやり取りをしないから実感してなかった。いくら 10base だって、これは遅すぎるだろ。まぁこれのボトルネックは三夫のスペックが低すぎるせいなんだろうけど。(Win95時代のノートだからねぇ…っても、HDのアクセス速度が 10Mbps 以下ってことですか?)

 GbEを導入しても、PCIのボトルネックがある限り、1対1の通信ではあまり効果がない。しかし、帯域が10倍に増えるというのは、道路の幅を10倍に拡張するのと同等だ。
 今までは道路の幅が100しかなく、雪子と小春が300で通信することはできず、100に制限されてしまう。雪子と紗菜が100で通信すれば、それだけでいっぱいになってしまう。同時にやれば、ネットワークは大混雑だ。
 しかし、GbEでは道路の幅が1000あるので、両方を同時にやってもまだ600余るほどのゆとりがある。これこそがGbEの恩恵なのであった。つまり、PCの性能が上がってLANの通信速度がボトルネックになっていた時代も、つかの間の終わりを告げたってことである。(またすぐに追い越される)

 …もっとも、これらはPCを3台以上所有してなければ意味がない。我が家には5台のPCがあり、さらにあと2台増える予定だから、GbEの導入は必須なんだな。

 ところで、なんでネットワーク系パーツってどれにもこれにもブロードバンド対応って書いてあるのだろう? ブロードバンド非対応のLANボードがあるなら、ぜひ見てみたいのだが。そもそも、ブロードバンドってなんのことかわかってるんだろうか?
 だから俺は、こう書くことを提案する次第である。

 「素人対応」


小春☆トリプル

2004.8.21.Sat

 雪子以上の頭脳を持ちながら、サブマシンの座に甘んじてる小春
 というのも、スリムケース+液晶という省スペースが災い(?)して、寝室用PCに任命されているのが原因である。なにせ普段はベッドで寝ないし、すべての拡張機器は雪子に接続してるため、なかなか出番がまわってこない。
 しかし、だからといって Pentium3 / 1000MHz マシンに埃を被らせておくわけにもいかないので、雪子に入れていたスーパァマルチドライブを小春へ移し、DVDを焼く時に使っている。それだけが活躍の機会となっている。ちなみに俺は滅多にDVDを焼かない。

 というわけで、小春にもXPを入れてやることにした。リモートデスクトップで雪子から操作できるようにするのが目的なので、Professional である。(ていうか Home は俺の用途には向かない)
 しかし、IE5.5がなくなるのはとっても痛く、できればWin2000も残しておきたい。もちろん、IE5.0の入るWin98SEもだ。となれば、やるべきはトリプルブート。

[ OS選択画面 ]
あっけなくできてしまって拍子抜け。

 マルチブートを構築するソフトも必要はない。98SE→2000→XPの順にインストールするだけ。(もちろんパーティションは3つ必要)
 ただ、簡単にできるのはいいものの、OSを3つセットアップするのは骨の折れる作業だ。まぁ2000と98SEは確認用環境なので、最低限のセットアップだけでよしとしよう。

 で、めでたく雪子からリモートデスクトップで小春を操作できる環境の出来上がり。
 雪子はマルチモニタ環境にしてあるから、左モニタで小春、右モニタで雪子とかいう芸当ができるという次第だ。→図
 雪子と小春間はGbEで接続されているため、動作もキビキビ。
 ついでに、小春は WOL に完全対応してるので、RPCを使ってお手軽に電源を入れられる。その気になれば外部から電源を入れることもできる。(セキュリティ的に危ないので設定してないけど)

 たとえば、小春から雪子の共有フォルダを開き、アーカイブを解凍したとする。この場合、アーカイブファイルが小春へ転送され、小春が解凍処理をやり、展開されたファイルを雪子へ送る…という処理になる。
 この一連の作業をリモートデスクトップでやれば、俺は雪子から離れることなく、解凍処理を小春にやらせることができる。俺は100MB級のアーカイブ解凍を日常的にやってるので、これはとても便利。ファイルの転送負荷は余分にかかるけど、解凍処理にかかるCPU負荷に比べればかわいいものだ。

 他にもアイデア次第で色々できるだろう。スペック不足が目立つ我が家のPC環境において、雪子と小春は連係プレーで最新マシンに挑戦状を叩きつけるのであった。(もちろん束になってもかなわないわけだが)


 mAttyのルータをお使いで購入してきたのでセットアップしに行く。彼はセキュリティをやけに気にするわりにはYahooBBでADSLモデムにPC直結という初心者によく見られるチャレンジャーであり試しにクラックでもして自分のPCがいかに危険な状況に晒されているか教えてやろうと思ったこともあるものの俺はそこまでお人好しではないので今まで放っといたわけだがそれも今日までの話である。

 選んだモデルは Buffalo の BBR-4MG。俺の BBR-4HG からひとつ下のグレードだが、VPNとかポートフォワーディングとかパケットフィルタリングとか、単語の意味すら知らないまま一生を終えそうな人にハイエンドモデルは必要ないとの判断である。(無駄に高くなるだけだ)
 Buffalo 製品を選んだのは、俺のが Buffalo 製品だからに他ならない。初心者には難しいルータのセットアップ、なにか起きたら俺だけが頼りなのである。

 俺は YahooBB 8M + Buffalo BBR-4HG。mAttyは YahooBB 8M + Buffalo BBR-4MG。
 セットアップはすんなり進む…はずだった。

 これまで何度も彼のPCをメンテナンスしてきたが、すんなりいった試しがほとんどない。特にハードウェア相性の出やすいなのである。
 紗菜は以前は彼の愛機だったが、トラブル続出だった。その時は旧い機種だからと思っていたが、我が家で譲り受けてきてからというもの、たいしたトラブルも起こさずに安定稼動している。そして彼の現在の愛機も別の友人から譲り受けたPCなのだけど、やってきた途端にトラブル続出である。もはや家が原因としか思えないのだ。

 とにかくつながらない。インターネッティングできない。セットアップはなにも間違えてないはずなのに、つながらない。各種設定を確認してみても、おかしいところはない。これでつながらないとおかしいのに。セットアップの方法は俺のと同じなのに。俺の時は一発で即つながったのに。こういう時のために同じ系統の機種を選んだのに。
 何度か同じことを試してるうち、突然つながる。やぁよかった、これで安心だネ。と再起動すると、また切れてる。いつもいつもこんな感じだ。本当に苛々する。

 もう一度最初からやり直すと、今度はうまくつながり、切れないようになった。一体なんだったのかは不明だが、いつものことなので気にせず完了とする。

 彼が新しいマシンを購入する際は、自作などせずサポートのしっかりしたところを選ぶよう勧めなければならない。一度、家を引っ越してみるのもいいだろう。これでトラブル癖が直らなければ、原因は彼自身にあることになる。(無用心にエロサイト入ったりゲームを見るとなんでも入れてしまうのは控えた方がいいと思うぞ)


 8.18雪子小春GbEを搭載して、紗菜100base にアップグレードされながら、三夫だけが未だに 10base のままというのは不公平ではないか?という意見が(自分の中で)出された。
 というか、今使ってるIOデータの PCLA/TE接触不良を起こして接続が不安定…というのが一番の理由なんだけど。

 というわけで、LANカードを新調がてら、三夫も10倍速してあげることにする。しかし三夫は旧式のNEC98であり、しかもノートなので、下手なものを選ぶと動かない可能性がたっぷりある。ましてや動作確認用環境に新品をおごってやるほど優しくもない。(新品を入れてもらえるのは雪子と小春だけである)
 選定ポイントは以下の3つ。

  • PC-9821対応
  • 100base-TX
  • RJ-45を直接挿しこむタイプ(ダングレスとかダイレクトインとか呼称は様々)

 近くのジャンク屋で、条件を満たした corega FEther PCC-TXD を購入。1600円。「Windows XP 対応」のシールが哀愁を誘う一品。しかも、箱を開けてみたら新品だった。三夫に使うのもったいなくないか…?

[ セットアップ中の写真 ]

 で、早速セットアップを開始。三夫はどういうわけかフロッピーとCD-ROMを同時に扱えない馬鹿仕様になっているため、フロッピーで提供されたドライバを雪子からLAN経由でコピーしておく。ドライバのインストール中にはWin98のCD-ROMを求められるから、これをやっとかないとLANドライバをインストールできない事態に陥る。(CD-Rに焼くか、ダイヤルアップで接続してネット経由で落とすか)

 セットアップは順調に終わり、設定を有効にするための再起動をかける。

 …それが三夫の最後の姿だった…。

 明日に続く。


 三夫を再起動しても、「Windows 98」のスプラッシュが出たまま動かない。セーフモードでドライバをロードしなければ起動するので、インストールに問題があったのは明らかだ。
 scanreg /restore も効果はなく、Step by Step で起動すると、netbios.vxd で症状が起きる。どうやらイケてない仮想ドライバが混入してしまった模様。

 …実は心当たりがあったりする。

 ドライバをインストール中、Win98の CD-ROM を要求された時に、パスを "q:\win98" と入れてしまったのだ。気づいたのは Enter を押した後で、しかもインストールは順調に終わってしまった。
 そして再起動したらご覧の通り。

 三夫は旧式の PC-9821 であり、一般的な DOS/V ではないため、専用のバイナリが必要である。だから Win98 のセットアップCDには DOS/V 用と PC-9821 用の2種類の Windows が入っている。(Meからサポート外となっている)
 それぞれのバイナリは、DOS/V 用が "q:\win98" に、PC-9821 用は "q:\win98n" に入っていて、つまり DOS/V 用のドライバを入れてしまったわけであり、動かなくなるのは当然とも言えよう。

 再度セーフモードで起動してドライバを削除、そのまま正しいドライバをインストールしたところ、無事に復帰した。ふぅ。
 しかしこんな簡単にOSが起動しなくなっていいんですか?

 こうして、めでたく三夫も10倍速で 100base となる。先の嘘ベンチマークでは85MBのファイルをコピーするのに8分20秒もかかっていたが、どれくらい高速化されただろうか。否応にも期待は高まる。

 7分31秒

 …なんだこの中途半端な高速化は…。まったく向上しなければ三夫のスペック限界と納得できるのに…。

 結局、高速化については期待外れだったものの、もともと三夫とはMB単位の大容量ファイルはやり取りしないので、別に問題はない。最大の目的はカプラの接触不良を解消することなので、これでよしとする。めでたしめでたし。


 6.26にクラッシュした Seagate のHD。バックアップ用だったのでダメージは少々ですんだものの、半年も使わないうちにお陀仏の外れ品。

 ところが、購入した店に聞いてみたところ、「保証書がついてるやつならバルクでも交換に応じます」とのこと。半信半疑で持っていったら、本当に交換してくれた。なにごとも聞いてみるものである。
 今までは小春の余ってるとこに仮バックアップしてたけど、早速移動しといた。よしよし。これで大地震の備えも万全だナ。

 バルクのHDにも1年保障を付けてくれる素敵ショップ、PC-DEPO。メモリが動かなかったら相性が原因でも返品OKだったり、その太っ腹サービスには頭が下がる思いだ。新マシンのパーツの多くはおたくで買わせてもらうよ。(近いし安いし)