前口上:
よく言われることだが、JavaScriptはヒジョーに簡単である。鼻糞ほじりながら足の指でも書ける。
さすがにHTMLやスタイルシートよりは難しいけど、「プログラム言語」と呼ぶには少々申しわけないくらい簡単だ。

簡単なんだけど、「プログラム」を触ったことのない奴にとっては、果てしなく難しい。
それもそうだろう。教科書にズラリ並ぶ不可解な単語を見れば、簡単に思える方がどうかしてる。
かといってWebサイトの講座を見てまわると、JavaScriptとはオブジェクト指向型だのインタプリタ型のスクリプト言語だからどうの、しょっぱなからいきなり挫けさせてくれるものばかりだ。
そこでもう「あ…アカンかも…」という先入観が邪魔してくれる。

とっても簡単なJavaScriptは、「プログラム」に触ったことのない奴にとっては、それでも果てしなく難しい。
だったら話は簡単だ。触ってみればいい。



上記は俺の体験談であるが、まぁ他の人も似たもんだろう。すなわち、誰しも通る道であり、これを乗り越えることが「Javaスクリプター」への第一歩となる。
まったく、JavaScriptの生い立ちだのインタプリタ言語とコンパイラ言語の違いだの、そんなものは後で憶えればいいことであり、一番初めに書くことではないのだ。それに、馴染んでからの方がすんなり頭に入るというものでしょ。

siteCTSは、見ての通りJavaScriptの塊だ。
が、これでも俺はJavaScriptを始めて半年にも満たないド素人である。もちろん、他のプログラム言語なんて一切知らない。PerlやC++の教科書を見て目眩を覚えてるくらいにプリティな素人だ。

そんな素人が、こんな講座まがいのページを作る。さすが21世紀である。なにが起こっても不思議ではない。
だけど、俺はこう考えたのだ。
「始めたてでナニをどうすりゃいいのかわからない」頃の記憶、それがまだ残ってる奴にしか書けないことが、きっとあるはずだ、と。
そんな記憶がなくなってしまうと、「初めてのJavaScript」なんてタイトルで、いきなり「オブジェクト指向型が云々」とか書き始めるのではなかろうか。



プログラムってのは、まず「なにをやりたいのか」がはっきりしてないと作れない。
でも、君は「なにができるのか」がわからない。
そこがプログラムの一番難しいとこなんだと思う。

だから、まず最初は簡単な命令を使いながら、JavaScriptの基本的な「書きかた」とか、変数や関数などの「基礎知識」を身につけよう。
その辺さえ憶えれば、あとはもう楽勝だ。
JavaScriptにはあらかじめたくさんの命令が用意されているから、それらを組み合わせて「なにができるのか」を探っていく。